2006年10月 2日

 秋深し隣は何をする人ぞ、と。大腸菌研究会とやらでみなさんどこかへ行ってしまいました。私は紆余曲折の末、お留守番なので講評書きつつだらだらしていることといたします。

 今週のMIPは小嶋勝さんの鳥インフルエンザのneuroaminidaseの構造決定の話でした(p37&45,no.7107,nature)。さすがに注目分野なのでしっかりした仕事をすればnatureに載りますね。
p355,no.7109は分4のとくにG館にダイレクトな内容の論文でした。TIRFを使って蛍光強度からMotBの数を推定していました。モーターの周囲にはMotBがプールされていて頻繁に入れ替わっているのですか?その間は回転はどうするのでしょう?

 鈴木くんは表紙買いでPNASのno.103を紹介していました。そこからCaurobacterを二題。一つは新規のRRの局在とcellの形態、もう一つはMreBのダイナミクスに関する論文でした。重合したMreBは細胞内でかなりのスピードで動き回るようです。これも何かレールのようなものに沿うのでしょうか?まだまだこれから調べなきゃならないことが多そうな話です。

 小嶋誠司さんはribosomeをmRNA,tRNA,release factorなどとともに構造解析した論文を紹介していました(p1255,no.123(7),Cell)。最近、どの雑誌を見ても構造決定のもの、しかも複雑なものが多いと思います。私がラボに入った頃にはほとんど速報で紹介されていなかったと思うのですが…。時の流れを感じます。手軽になってきたのでしょうね。

 それでは、エノキの葉っぱが足りないようなので取りに行ってきます

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