小嶋さん Nature, Vol. 454 (7245, 7248, 7250)
DNAデバイスの話:7月にはM13のDNAを使って立方体を作っていた話
(Nature, 金吾さん紹介)がありました。
今回の構造体はさらに複雑になっています。
DNAを使ったナノテクは日進月歩の勢いです。
アセト酢酸デカルボキシラーゼの話:1966年に提唱された
「活性中心LysのpKaが極端に低いのは、近傍にLysが存在するため」
というモデル。
しかし結晶構造を明らかにしたところ、実は違っていたとのこと。
構造が解けたことで明らかになることはたくさんありますね。
今後、酵素化学の教科書はかなり改訂されるのかも…。
高橋くん PNAS, Vol. 106 (25)
蛇の運動の話:ヘビはどうやって進んでいるのか、モデルを立てて解析しています。
(丁寧に説明してくれたけど、高橋君は蛇が好きなんですか?)
bacteria band-pass filterの話:こちらは7月に北島さんがCellでbacteria
edgeを描いた話に近い気がします。
遺伝子工学を駆使すると、いろいろなことができるものです。
寺島さん Cell, Vol. 137 (4), 138(6)
DNA-Protein complexの構造を解いた話が二つ:DNAの複製に関与するclamp
loaderと転移に関与するtransposon。
どんどん構造のデータが蓄積されてきて、DNAの切り貼りの機構も詳細が明らか
になってきた気がします。
次はどの過程の構造が解けるのか楽しみです。