本年度より毎週2人での速報になりました。
吉住さんの代打で今日は私が感想を書きます
Nature (鈴木君)Vol. 463, No. 7284, p. 1075
只今中国はいろんな発掘試料の宝庫になっています。
スキタイ人に、古代ローマの軍団から、人類の祖先、恐竜鳥類、初期の多細胞生物に至るまで。。。
今回は恐竜鳥類の化石からその色を推定したという仕事です。
その確からしさについては全く分かりませんでしたが
色は大事なのでこれからこのような研究はもっと進んでほしいと思いました。
摂食、生殖を始め、恐竜のいろいろな生態がその体色から分かってくるのではないかと思います。楽しみです。(僕も恐竜、すきなほうなので。。。)
EMBO(誠司さん)Vol. 29, No. 2, p. 597
FtsKの仕事、リング状の6量体を作り、絡まったchromosomeを解くのに必要な因子。
その膜貫通部分をなくすと活性がなくなるのですが、相補するのにその他の蛋白の膜(の表面への)結合ドメインで充分だということが分かりました。
実は特定領域の研究会などに行くと、「閉空間の内表面ではエントロピック・フォースが働いて、絡まったポリマーが解ける方向に平衡が傾くことがある。」といった話を良く聞きます。
昔(私の恩師で、元分子第3の教授の)朝倉さんがガラス表面で行うアクトミオシンのモーティリティーアッセイについて「何が起きるか本当はよくわからないんだから」と心配してらっしゃいましたが、
もっと物理の目で生物の現象を私たちは見るべきなのかもしれません。
あっそうなの?!ということがよくあります。
今週は面白い論文が一杯あって楽しかったです。
特にEMBO、年が変わってからどうしちゃったんだろう、って位、掲載論文の種類がかわって来ているように思います。
それから2人の解説も分かり易くて助かりました。(いきなり誠司さんの英語にはびっくりしましたが)
金吾