2011年5月26日

2011年5月26日
個人的なことですが、最近コタツをいつ片付けるか悩んでいます。昼は暑いけど、夜は冷えるので困ったもんです。季節の変わり目は体調崩しやすいので、みなさん体調管理には充分注意してください。そんな感じで今日の速報は3人発表でボリューム満点でした。

Linaさん(Nature #7342,7346)
#7346(p234)
出芽酵母のCenH3(Ces4)がScm3によって認識される際の構造基盤をNMR構造を解くことによって明らかにしたというお話。Scm3が認識するのは、Cse4のヘリックス2のN末端領域にある4個の特異的残基らしい。
#7346(p239)
タンパク質を輸送するSecYチャネルのプラグ(栓)ドメインに関するお話。今回は大腸菌のSecYに関してプラグドメインを削ったらどうなるか調べていた。プラグが無いと小型分子が通過してしまっていた。きれいなデータだったと思う。

郷原さん(Sciense #6017,6022)
#6017(p571)
真核生物のタンパク質への糖鎖付加において、Type I β-bulge turnのPheが重要であるというお話。タイトルにAromatic side chainと開いてあるならTrpやTyrに置換した時のデータも見てみたかった。
#6022(p1309)
BZ反応推しの説明だった。でも阪大に行った近藤滋さんの授業を受けたことのある人にはあまりインパクトはなかった感じ。研究室配属のときに滋さんに誘われたのはいい思い出です。

本間さん(Sciense #6020,6022,6028,6032)
#6020(p1081)
大腸菌において特定のmRNAが局在化することを、蛍光顕微鏡を用いて示したというお話。確かに局在化してたけど、どうやってそこまで運ばれるのかといったメカニズムの説明はなかった。結構気になるところです。
#6028(p434)
シロイヌナズナの花粉管にあるグルタミン酸受容体様Ca2+チャネルを介したCa2+流入により花粉管の成長が制御されているというお話。また、雌しべから出るD-セリンによってグルタミン酸受容体様Ca2+チャネルが活性化されるらしい。動物の神経と同じような機構が植物でも使われているのは驚きです。

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