初めての感想です。寺内さんが気合入れて沢山読んできてくれました。おかげで内容把握が・・・
寺内さん(PNAS vol.108 no.7,9,10)
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海洋性ビブリオ菌のべん毛に関するお話。リバーサルの際にフリックして方向転換をするということでした。栄養を感知してその方向に向かったは良いが、行き過ぎてしまいリターン、というようなイメージを思いつきました。0.1secでの方向転換というとかなり早いのかな?
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大腸菌の細胞分裂に関わるお話。fecR、psd等は、細胞分裂の遅い時期に分離をし、それまでは細胞が早期に分裂してしまうのを防ぐ留め金の役割をするということでした。これによって分裂するまでエネルギーを蓄え、しっかりと分裂を行うようです。真核生物にもこういう仕組みはあったりするのでしょうか?
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DNA合成の際、リーディング鎖でもポリメラーゼの交換が起こるというお話。T7ポリメラーゼに変異を持つものと野生型を混合すると、合成速度が交互に入れ替わるのが面白かったです。ポリメラーゼの交換を行うことによるメリットがあるのかが気になるところ。
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再度大腸菌の細胞分裂のお話。SlmAがFtsZの重合を阻害しているというお話でした。これによってFtsZのGTPase活性を制御しているとの事。SlmA単体で二量体を形成しているのが少し気になりました。何か意味はあるのでしょうか?
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バイオフィルム中の微生物の動きを染めて観察したというお話。幾つかの微生物が異なるグループを作って共生しているのを見ています。この手法を利用して相互作用解析とかを行ったりするのかな?微生物以外にも応用が効くなら色々な事に使えそうですね。
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またまた大腸菌のお話。大腸菌の未来は明るい。遊走(スウォーム)している大腸菌の周りの水流をマイクロバブルを作って観察した、というお話。ビブリオ菌の方向転換と比べると少し遅いみたいですね。
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アンモニアトランスポーターであるAmtBに関するお話。これまでアンモニアをリクルートすると考えられていた部位ではなく、E225とE70がアンモニアをリクルートしているということをシミュレーションで示したようです。シミュレーションに関しては明るくないので良く分かりませんが、やはり実際のデータが少し欲しいと感じてしまうのは僕だけでしょうか。