3. Dong Niu et al.,
内因性ウイルスを不活性にしたブタを生み出すことが出来たという話でした。将来的に、ウイルスフリーのブタで人間の臓器を作らせ、ウイルス感染なしに人間に臓器移植させるという夢のような話ですが、倫理的な問題にぶつかりそうです。
4. Sibao Wang et al.,
マラリアの原因であるPlasmodiumへの耐性を持たせた腸内細菌セラチアを蚊の体内で繁殖させることで、マラリアの蔓延を防ごうという試みの研究でした。
実際に雌雄間や親子間でセラチアを伝播できたことから、蔓延防止に繋がると思います。最近腸内細菌に関する研究が多いように感じました。
平子さん PNAS Vol. 114, #13, 19, 20
3479 Alireza B et al.,
遺伝病の10%程度を占めるPTCの治療法についての話でした。Gentamicin B1が高いリードスルー効果を持つと明らかになりましたが、人体に害を及ぼすほどの高濃度でしか機能を示さないので、更なる条件検討が必要だと思いました。
5219 Matthew B. Toomey et al.,
黄色いカナリアと白いカナリアの色の違いは、カロテロイド色素の取り込み量によって生じ、それにはSCARB1という因子が関与していると明らかにした話でした。SCARB1は人間においても脂質受容に大事な因子らしいです。カナリアの体色という着眼点が面白いと思いました。