#7687 Juan I. Garaycoechea et al; アルコールの代謝物であるアセトアルデヒドによるDNA損傷をマウスの造血幹細胞でみた論文でした。アルコール摂取による幹細胞のDNA損傷のリスクの増加が、がんの発症リスクの増加につながるというもの。Yahooニュースにも取り上げられていました。アジア人にはアセトアルデヒドを分解する能力が弱い人が多いそう。本間先生、お酒の飲み過ぎには気をつけましょう。
#7686 Raymond W. Bourdeau et al; 超音波によって、腸内の菌体の分布をイメージングする手法を確立したという論文でした。バチルスB. megaterium由来の空気の入った小胞を発現させることにより、腸内の菌体を超音波によって検出することに成功しています。腸内細菌を胎児のようにエコーで見られるというのが、とても面白いと思いました。
#7659 Caitlin N. Spaulding et al; 尿路感染症(UTI)の病原性大腸菌の腸内定着を減少させることに成功したという論文でした。1型線毛の付着因子FimHを標的にすることで、原因となる大腸菌の腸内定着を選択的に減少させています。尿路感染症(UTI)は年間1億5000万人もの患者がいるということなので、早く治療法が確立されてほしいと思いました。