Vol.115 No.5 Yan et al.
インフルエンザに感染した人の呼吸中のウィルスの量を計測した。咳をしなくても、呼吸中からウィルスが検出された。このことから、他人への感染を防ぐためにインフルエンザに感染し治癒したように見えても、数日は休むことを厳守すべきと感じた。
水野さん Science
#6375 Dejea et al.
家族性大腸がん患者のガン形成と腸内細菌の関係性を調べた。腸内で形成されているポリープの表面に正常な腸内と比べて異常なバイオフィルムの形成がみられた。このバイオフィルム内にはガン形成に関わる腸内細菌が存在していた。一般的な大腸がんでも同じように異常なバイオフィルムの形成がみられるのだろうか疑問に思った。
#6377 Sherman et al.
グラム陰性菌のliposaccharide (LPS)を内膜から外膜へ輸送するタンパク質複合体をもちいてLPSの輸送解析を行った。膜タンパク質の調製や活性測定を含めた論文化への道のりに非常に時間がかかることと推測できたがどれくらいかかったのだろうか疑問に思った。これらの方法がビブリオ菌固定子の活性測定に使えないかとも感じた。
岩月さん Nature
Vol.553 No.7688 Yordanova et al.
ヒト細胞のAMD1 mRNAにおいて、哺乳類でタンパク質発現を調整する新しい機構を提唱した。mRNAのstop codonがread thoughされることにより、その下流でリボソームが止まってしまう。リボソームがmRNAから離脱することができないため、その後ろに次々とread thoughしたリボソームがたまってしまう。ついにはmRNA全体にリボソームが結合してしまうことで、高速道路に例えると渋滞が生じてしまい翻訳ができなくなる。提唱したモデルは面白かったが、この渋滞した後のリボソームとmRNAはどうなるのかが気になった。