Xiaofeng et al.,
G proteinと一緒にヘッジホッグ経路PICH1のCryo解析をした話(ヒトとマウス)。コレステロールと結合するC末が難しいが、ナノボディを使って綺麗に観察できたそう。個人的な実験内容的に手法が気になった。
Science 井上さん 7/5, Vol 365, Iss 6448. 8/30, Vol 365, Iss 6456
Tobias et al.,
バクテリオロドプシンの動態解析。1サイクルで1H+リリースのモデルで、かなり大きな構造変化をするが、以前までフェムト秒で観察されていたのをミリ秒で観察した。サンプルの粘度を上げることで、動態をゆっくり観察できるそう。しかもサンプル量が少なくて済むので便利。
Mahmood et al.,
マラリア特異的に効くプロテインキナーゼ阻害薬の話。マラリアのどの成長段階でも有効で、48時間の処理で一月程度は完全に沈黙させられる。イントロンリッチなゲノムの発言をダウンレギュレートしていて、おそらくスプライシングに効いているそう。マラリア特効薬として一時期有名だったアルテミシニンに匹敵する効果で、活躍が見込める。
Bo et al.,
大豆の根粒菌が、根に丁度いい間隔でコブを作るためのシステムについて。これまでただのtRNA分解産物だと思っていたものが、実は大事なフラグメントとして使われていた。バクテリアのクオラムセンシングと似たものを感じた。
PNAS 掘くん 9/17, Vol 116, No 38. 10/1, Vol 116, No 40
Kasper et al.,
水底から水面に向けて電子を輸送するケーブルバクテリアの話。下では硫黄の酸化、上では酸素の還元を行い数センチにもわたって電子伝達する。ゲノム解析、メタプロテオーム解析など現在まだまだ特徴付けの段階で、面白そう。
Shilpa et al.,
黄色ブドウ球菌のクオラムセンシングの話。センシング可能な菌体(リガンドを生成する菌体?)としないmutant菌体の関係性について、色素での染め分けやGrowthを見ていた。好下でmutant、嫌気下でWTが優勢になるようで、ヒトの感染を考えると体表では酸素が多くクオラムセンシングmutantsが勝りどんどん増える。体内部に入ると嫌気性なので正常なクオラムセンシングが勝り少数精鋭になる。