ボランティアとパーティ |
さて、今回は先週の土曜日に行って来た、ボランティアの話とパーティの話をしましょう。先月知り合いになったUniv. of UtahのInternational centerのstaffであるMikeとLauraに誘われて、Salt Lake Cityに住んでいるHomelessの人たちにサンドイッチを作って食べてもらう、というボランティアに参加しました。これが初めてのボランティア参加だったのですが、なかなか楽しくできました。実際にやったのは、教会へ行ってサンドイッチを500個作っただけなのですけどね。
当日、Universityの厚生施設であるUnionでLauraと落ち合い、彼女の車でSouthen Salt Lakeの教会まで行きました。僕の他にもう一人韓国からの留学生の「ミヅク」さん(女性)が参加しました。教会のkitchenには、すでにMikeと教会のおばあさん、そしてマクドナルド(こちらではミックダーナルドと発音します)からSofiaという女性が来ていました。この総勢6人で500個のサンドイッチを一気に作りました。作り方は至って簡単で、ハンバーガー用のパン(すでに挟めるように切ってある)の上に、マスタード、ハム、チーズをのせるだけ。それをビニールの袋に入れてパックしてどんどん段ボールに詰めていきます。懐かしのアルバイトを思い出しました。
サンドイッチを作りながら、自己紹介をするのですが、僕が「大腸菌を扱っている」と話すと、みんなが一瞬凍り付き、作業がストップ! 僕が大丈夫、ちゃんと手は洗ってあるし、危険な菌はラボでは使っていない、と説明すると、みんな、「Just kidding!」と言ってくれました。話はUtahにどれくらいのhomelessがいるのか、ということに進んで、教会の方の話では、8000人はいるそうです。Utahは人がみんな優しいらしく、homelessの人にとっても住み易いとのこと。遠くコロラドからもやってきて、最近はhomelessの人口が増えてきているらしいです。Downtownやアパート、大学の近所にはあまりいないのですが、たまに「Give me money」と言われたことがあります。ある雪の日に、コーヒーを買うお金がないのでお金をくれないか、とても寒いんだ、と言われたのですが、持ち合わせてなかったので、断ったことがありました。後で別の知り合いに聞くと、homelessの中には、犯罪者もいるから、相手にしない方がいい、とのことでした。ちょっと話がずれてしまいましたが、アメリカのボランティアとはどんな感じなのか、ということも話題になりました。MikeやLauraの話では、現在多くの人がボランティアをする事に意味を見いだしているとのことです。ちなみに、僕のラボのJonも、毎週土曜日に病院でボランティアをしていて、患者さんの話し相手になったり、注射の時に患者を押さえたりしているそうです。参加の仕方は実に様々で、今回で言えば、パンやハムを提供してくれた人もいれば、僕らのように時間と労働を提供する人もいます。一口にボランティアと言っても、人によっていろいろな参加の仕方があるのだと言うことを学びました。とにかく、何か助けになることがしたい、そうすることで自分も気分良く感じたい、と多くの人が思っているようです。こう書くと何か偽善者のような感じになってしまいますが、こちらの人は、やったことに対する見返りを求めていないですね(日本でもそうだと思いますが)。ただ喜んでもらえればそれでいい、と、そう言う感じです。アメリカでは、「Are you feeling comfortable?」と良く聞かれます。つまり、みんな気分良く楽しく行こうよ、というのが生活のモットーなのですね。僕はそう言うところが結構好きです。ちなみに、International centerの案内パンフレットにはこのボランティアについて以下のように書かれていました。
というわけで、なかなか興味深いボランティア体験でした。この日の晩は知り合いのパーティにも行って来ました。初めてお酒のはいるパーティに参加しました。Shaw labの友達に連れていってもらったのですが、彼のルームメイトのポスドク(モロッコから来ている)が面白い人で、すぐに仲良くなりました。モロッコから来ているというので、「哀愁のカサブランカ」という曲を知っているか?と、ちょっと郷ひろみのまねをして歌ってみると、知っているよ、というのでとってもうれしかったです。彼は酒が入ると非常に陽気になり、なんだか久しぶりにお酒で明るくなる人を見た気がしました。主催者の方は、日本人留学生ですが、彼はこちらにもう随分長いこといるので、英語は完全にnative並です。集まってくるひとも僕ともう一人先輩以外は皆アメリカ人でした。会場の彼のアパートには、とっても綺麗な女性も来ていました。確か名前をSarahと言った彼女は、心理学を専攻する大学院生で、日本の子供や家庭の環境の話などをしました。お友達に・・・と思っていたら、やっぱり彼女にはちゃあんと一緒に住んでいるという彼氏がいました。その彼氏、名前をBobというのですが、これがまたなかなかの好青年。彼ともいろいろと話をしました。Biologyのdepartmentからもたくさん来ていたので、この機会に色んな人と話をすることが出来て非常に有意義でした。今回のパーティで学んだことは、パーティに来ている女性にはたいてい同伴者がいる、ということかな???
それではまた。