皆さんご無沙汰しています。3月は振り返ると色々なことをこなした月でした。様々な手続き、深刻だった実験上の壁を何とかクリアできたこと、新しい実験の立ち上げ、英語の授業、新たな出会い・・・、今回はその中からJ-1 VISAの更新についてお話ししましょう。
最初に断っておきますが、以下に述べることは、あくまで僕個人が調べて行った体験に基づくことであり、それ以上の何ものでもないことをご理解ください。書いていることは事実ですが、これが完全に正しいのかどうかはわかりません。ご自身の更新の際の参考程度にしていただくようお願いします。実際に行われる際は、必ずご自分の状況を把握し調べた上で、作業を進めてください。
注:2003年3月現在、アメリカに滞在しながらのJ-1更新は認められなくなっています。日本に帰国してVISAを発行してもらうか、一度出国してカナダかメキシコなどの大使館で更新することになります。日本以外でのビザスタンプ取得については私は分かりかねますので、どうか他のサイトを御覧いただくようにおねがいします。
J-1 VISAでは、基本的に3年間の滞在まで認められています。従って、最初に発行されたVISAが1年分であれば、残りの2年分の延長を行うことが出来ます。まず始めに、更新前の僕の状況をご説明し、それから実際に行った作業を順を追って説明したいと思います。
更新前の状況
- 昨年春に取得したJ-1 VISAのexpire dateは 4/30/00(IAP66に記載されている日付と同じ)
- パスポートのexpire dateは 12/18/01
- 4/1/00 - 3/31/02 の間、日本学術振興会により経済的にサポートされる(海外特別研究員)
- こちらのボスに上記の2年間の滞在許可を得ている
以上のように、
次の滞在期間の経済的サポートが得られていること(自分で滞在費を見つけるか、ラボから今まで通りサラリーをもらえるようボスと交渉します)
次の滞在の間に勤務する場所が決まっていること
という、2点がまずクリアされていなければなりません。これが無事クリアされたならば、次にやることはIAP66の更新です。
IAP66の更新
- ボスにJ-1 VISA更新を認める手紙を書いてもらう。「滞在の延長期間」と「滞在費を出す機関」の2点が書かれている必要がある。
- 収入証明のために必要な、学振の「英文派遣証明書」を取り寄せる。
- ボスの手紙と「英文派遣証明書」を大学のinternational centerに提出し、IAP66の更新を願い出る。
- international centerからIAP66の白いシートが送られてきたので、裏面に必要事項をおよび署名を記入する(記入場所はSalt Lake Cityとなる)。
- 記入済みのIAP66をinternational centerに持っていき、係りの人に署名をしてもらって、ピンクのIAP66シートを受け取り、更新終了。
IAP66の更新には、収入証明書を日本から取り寄せたりしたため、3週間ほどかかりました。新しいIAP66には、パスポートの有効期限に関係なく、収入がありボスの認めた期間(今回は4/1/00 - 3/31/02の2年間)の滞在許可が記載されます。つまり僕のIAP66の有効期限はパスポートの期限より長くなっています。従って、来年12月には、パスポートの更新をしなければなりません。
新しいIAP66さえ手に入れれば、VISAの有効期限が切れても国外へ出ない限り、アメリカ国内滞在には問題ありません。したがって、特に国外に出る必要がない場合は、VISAを更新する必要はないわけです。しかし、VISAの有効期限が切れた後に国外に出た場合は、IAP66を持っていてもアメリカに再入国することが出来ないので注意が必要です。また、日本で作成されたVISAは、日本で更新しなければならないらしく、アメリカ国内の機関で更新することは出来ないようです。つまり、日本に更新済みのIAP66とpassportが行かなければならないのです。そこで、次の3通りの手段が考えられます。
- 更新済みのIAP66, passportを持って日本に帰国し、近くの領事館で更新手続きを行う。
- 日本の業者にIAP66とpassportを送り、更新手続きを代行してもらって、更新後こちらへ送り返してもらう。
- 次に日本に帰るまで更新しない。
命の次に大切であるパスポートとIAP66を手元から手放すことに抵抗のある人がほとんどなので、たいていの方はこの際に一時帰国し、更新作業を行うようです。しかし、僕の場合は日本に帰る気がなかったので、2つめの手段を取りました。僕が更新手続きを委託したのは、昨年と同じく(株)業務渡航センターです(ホームページは http://www.gtcenter.co.jp/ です)
。電話とメールで昨年の担当の方と連絡を取り、帰国せずに代行作業が可能なことを確認した後、必要書類を送ってもらいました。更新の際に必要となる書類とは、
- 更新済みIAP66 form(ピンクのシート):裏面に必ずサインしなければならない
- パスポート
- 3.7 cm X 3.7 cmの顔写真(Kinko's copyで写してもらえます。2枚綴りで約12ドル)
- 申請用紙
- 質問書
- 財政負担証明書(学振が発行したもの)
注1)IAP66について:
3色セットを持っている場合
1枚目(質問事項有)の記入とサイン、3枚目の裏にもサインが必要です。
ピンク色のみの場合
表面6番の記載があるかどうか、ない場合は学校で記載してもらうこと。
裏面右下に学校側のサインがある方は期限(1年間)が切れていないか確かめなければなりません。
裏面には本人のサインも必要です。
注2)財政負担証明書類について:
必要でない場合もあります。
MEDICAL DOCTORの方は診療をしないことが書かれた受入先からの証明書が必要です。
※許可を得られて診療をなさっている場合、契約書のコピーが必要です。
注3)その他:
業務渡航センターの話では、結婚直後や、本人の渡米後、奥様があとからビザを申請するときなど、追加書類が増えるそうです。特に後者のほうはJ2をもらえないこともあります。その都度確認をとることになるようです。
業務渡航センターを通して手続きを行う場合は、まず業務渡航センターに、IAP-66の表面のみコピーをしてファックスで送ります。それを見て、必要書類の案内を折り返ししてもらえるようになっています。
上記のうち、申請用紙と質問書は業務渡航センターから送ってもらいました。そして、記入済みの6種類の書類を日本にFedExで送って更新を代行してもらい、終了後送り返してもらいました。
費用はVISA実費45ドル(月ごとにレートが変わります)+代行料12,600円+FedExの返送料4,000円でした。
書類を送ってから約1週間半で更新済みの書類が戻ってきました。この間はパスポートがないので不安でしたが、特に問題もなく過ごせました。代行にかかった費用は実家の親に立て替えてもらいました。
最後に宣伝(笑)です。業務渡航センターの担当の方が非常に丁寧で親切だったので(去年も今年も)、信頼して作業を進めることが出来ました。安心してVISA申請代行を任せることが出きると思います。というわけで、無事VISAの更新が終わり、今はほっとしています。それではまた。
留学生活報告のページへ戻る
メインページへ戻る