2つのfarewell party


 みなさんこんにちは。先週7月4日はアメリカの独立記念日で、夜には花火が打ち上げられて盛り上がりました。花火は日本に比べると規模は小さかったのでそれほど感激しませんでしたが、SugarHouse parkに集まった人の多さは、日本並! ものすごい人でした。広い公園の芝生にみんなイスやシートを敷いて座って、花火が上がるごとにやんややんやの喝采が起きます。明るいアメリカ人の一面を見た気がしました。

 さて、今回はこの週末に招待された2つのfarewell party(送別会)についてお話ししましょう。

帰国するKoreanのfarewell party
 春にとっていたELIのクラスで仲良くなったKoreanの女性がビザの期間終了に伴い帰国することになったので、彼女が最初に習っていたELIの先生の家で送別会が行われました。そのKoreanの彼女は名前をKyoung Ahといって、Koreaにいたころは看護婦さんをやっていたのだそうです。優しい心の持ち主で、話していてもとても気持ちよい女性です。クラスワークのpresentationでもとても上手にやっていました。5月にクラスが終わってからも、ブラジルから来ているCristianeと3人で週に1回1時間英語を話す時間を作って会っていました。そう言うわけで、結構仲良くさせてもらっていたこともあり、今回のパーティに招待してくれました。
 ELIの先生の家はcapital hillの高級住宅街の一角にあり、Salt Lake Cityが見渡せるすてきなお家でした。参加したのは僕をのぞいて全員女性! そしてELIの先生(女性)をのぞけば全員Koreanでした。こちらUtahはこの時期雨が降ることはほとんどないので、パーティはSalt Lake Cityを見渡せるテラス(ベランダ)で行われました。日本では考えにくいですが、広い庭の上に木で作られたこれまた広いベランダがあって、そこに10人ぐらいが座れるテーブルとイスがあります。そこに最初ビールと軽いサラダが置かれて、みんなでつまみながら話を始めます。話題の多くは将来のことや思い出話でした。僕と先生以外はKoreanなので、話の70パーセントは韓国語になってしまい、それを英語にtranslateするという感じでした。僕はKoreanが理解できないことと唯一の男性と言うこともあって、あまり会話に参加できませんでしたが、雰囲気は終始なごやかでとても楽しく過ごせました。女性ばかりだとこんな感じの話になるのだなと興味深かったりもしました。写真を撮るとき、日本だと知らない異性に触れることは皆無ですが、Koreanの女性はAmericanと同じく極めて自然に肩に手をかけてくれて、なんだかこそばゆかったです。Koreanでは非常に高価な料理であるらしい、かにを丸ごと甘露煮にしたものも食べさせてもらいました。彼女らみたいにものすごくおいしいとは思えなかったけれど、なかなかの味でした。また、仲の良かった別のKoreanの子に、先月の南北朝鮮首脳の対談・握手についての感想を聞いてみると、とてもうれしそうに、「That was nice thing!」と言っていました。驚いたのは、その場にいたKoreanの子は少なからず日本語を知っていて、不意にそれを使ったりすることです。アジア諸国の人は日本のことを良く知っているにもかかわらず、僕は韓国語のほんの一言しか知らない。そのことが恥ずかしく思えて、これからは日本人も欧米だけでなくアジアにもっと目を向けないといけないと思いました。Anyway, とても楽しいfarewell partyでした。

日本へ英語を教えに行くアメリカ人女性のfarewell party
 僕のアメリカ人の友達にMarkという日本好きの大工さんがいて、彼の紹介で4月のEasterのweekendに、Kateyの家のdinnerに行ったことは少しここでもお話ししたと思います。その時に来ていたMerrybethという女性が、今度松本市の近くにある町の中学校に1年間英語を教えに行くことになり、彼女の家で開かれるfarewell partyにMarkと一緒に行ってきました。Merrybethはとても美しく優しい心の持ち主です。partyのdinnerには、彼女の友人と家族(全員アメリカ人)が来ていて、これまた広い庭の上に作られたテラスにバーベQや持ち寄りの料理が並べられて、アウトドア感覚のpartyでした。みんな気持ちの良い人ばかりで、僕は英語が下手で話題の振り方もわからないのでもっぱら話を聞いている方でしたが、日本の話題になると僕も参加でき、英語の練習になりました。みんなへたくそな僕の英語を一生懸命聞いてくれて、ありがたかったです。そのさりげない優しさが心にしみました。
 ひととおり食事が終わった後、croquetというゲームをしました。ゲートボールのような感じのゲームです。芝生の上にU字型の鉄で出来た門(ゲートボールのトンネルみたいなやつ)を8つ立てて、木で出来たボールを同じく木で出来たバットで打ってくぐらせていくゲームです。門をくぐりながら一番早くゴールの門をくぐれた者が勝ちです。面白いのは、自分の打ったボールが他の誰かのボールに当たった場合、その人のボールを自分の好きな方向にヒットできること。つまり、その人が自分よりも前に行きそうだったら、スタート地点の方向に向かってその人のボールを打つことが出来るんです。意地悪い?ルールですが、これがなかなか面白くて、誰かのボールにヒットすると、「イッヒッヒッ」と笑いながら、目的の方向と全然明後日の方向にその人のボールをとばしてしまいます! 日本でもやると面白いだろうなぁ。
 さて、croquetの後は、ここからがアメリカのクリスチャンだなぁと思わせる場面なのですが、家の半地下の部屋(これがまた広い)にみんなが集まって、ソファーにゆったり座りながら、賛美歌を歌うのです。みんなはモルモンではないのですが、信心深い人ばかりで、神を賛美する歌をたくさん知っていて、ギターを弾きながら気持ちよさそうに歌います。その穏やかな、優しい雰囲気は、アメリカでしか味わえないでしょう。そう、この国では、キリスト教というのは人々の心に深くしみこんでいる文化なのです。彼らを理解するには、キリスト教を理解することが必要なのだと、今更ながら感じました。また、Merrybethの家庭は決してお金持ちというわけではなく極めて一般的なアメリカの家庭ですが、それでも日本に比べれば広くて美しい庭を持ち、10名前後のお客さんを収容できるだけのリビングがあるのは、本当にうらやましい限りでした。そしてGodを心の底から信じていて、邪悪な雰囲気は一切感じられず、親からあふれるような愛情を受けて、週末にはこんな風に集まって延々歌を歌いながら優しい時間を過ごしていけば、決して間違った方向に人生が行かないような気がしました。なんというか、心が非常に豊かである気がしました。ここでは日本やアジア人の中からは感じられない、何か別な感じがするのでした。そう、アメリカの良い点です(でも日本にも良いところはいっぱいありますよ)。みんなが心の底からリラックスして、大人も子供も一緒になって歌を歌いながら時間を過ごしていく、この優しい時間は、僕もすっかりはまってしまいました。Merrybethはすてきな女性なので、きっと日本でも人気者になるでしょう。少し緊張はしているものの、とてもexcitingだとはなしてくれた彼女、その汚れのない人柄に多くの中学生が影響を受けることでしょう。I hope that she will have a splendid time in Japan!

 というわけで、2つの異なる文化の体験報告でした。どちらも僕にとって非常に価値のある体験でした。  それでは今回はここまでです。

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