ZION/Bryceへの旅行


 みなさんこんにちは。この前の18日でついに私も30歳になりました。大台に乗ったと言うことで、これからは本当の大人の姿勢が問われることになると思っています。恥ずかしくない生活をしていきたいと思います。

 さて、今回は8/3.4.5.6の4日間に出かけたsouthern Utahの旅についてお話ししましょう。先週お話ししたZIONでのcampより先に、こちらの旅行を計画していたのでなんだか話が前後してしまいますが、どうかご勘弁ください。この旅行は、Yale Univで研究を行っている日本人の友人の平野さんと6月頃から計画を練っていました。平野さんからsouthern Utahに行きたいというメールが来たのが6月上旬、そのころ僕はmeetingのtalkの準備で非常に忙しくしていたので、本格的にどこに行くかをきめたのは6月下旬でした。行き先を早く決めて宿を早めに予約しなければならないと言うことで、まず行き先をZION national parkとBryce canyon national parkに決め、平野さんと僕の都合の良い8月上旬に日程を決めました。彼の飛行機のチケットの予約が完了した後、早速片っ端からnational park近くの宿に電話するつもりでしたが、あっさりとnational park内のlodgeの宿泊予約を取ることが出来ました。national park内にはたいてい1カ所だけlodgeが作られています。park内のlodgeが最も観光するには便利なので、夏などの観光シーズンには早くから予約しておかないとすぐに空きがなくなってしまいます。でも、ZIONの場合、national parkの入り口近くにspringdaleという町があり、そこにはmarketやrestaurant、多くの宿泊施設が備わっていますのでそれほど心配することはありません。しかし、Bryce canyonのほうは、park内のlodge以外には、parkの直ぐ外側にあるbest western hotel以外はやや遠くなるので、やはり早めの予約をしておく必要がありますね。park内のlodgeは気の早い人では半年前から予約することもあるそうです。僕らは幸いにも1ヶ月前に電話したら、ぎりぎり最後の1室と言うことで予約できたので、本当に運が良かったようです。

Park内のLodgeの予約先は、
AmFac Parks and Resorts
14001E. ILIFF AVENUE SUITE 600
AURORA, CO, 80014
TEL: 1-303-297-2757
FAX: 1-303-297-3157
WEB: www.amfac.com

 なお、ZIONなど国立公園のガイドブックとしては、やはり日本の「地球の歩き方49. アメリカの国立公園」がとても詳しく、役に立ちます。是非ご覧ください。他にも、国立公園に関するweb pageもたくさんあります。こちらはご自分に合ったものを探してみてください。

 僕らはZION Lodgeに2泊、cabin typeで2 bed 1 roomということで予約したところ、1部屋1泊$110.45でした。
Bryce canyon Lodgeには1泊、motel typeで2 bed 1 roomということで予約したところ、1部屋1泊$96.91でした。
電話予約してから1週間しない内に、予約金として1泊分を前金で引き落とされていました。1週間後に予約手続き完了の書類と、ZION Lodgeへ車で入るためのpermitが送られてきました。

 先日お話ししたように、僕は現在車の免許の取得のために練習中であり、learner permitを持っているとはいえ、免許を持っていないので、southern Utahへの足としてのレンタカーの予約は全て平野さんに任せました。結局、航空券と一緒に購入することで少し割引になるDollar rent a carで、Compact class free mileageの車を1週間借りることにしました。平野さんがSLCに来るのが8/1の夜なので、空港で11:00pm pick up、帰るのが8/7の午後なので、空港に11:00 drop offと言う形になりました。この経費は、保険も入れると$476.58でした。

 準備したのは今回はこれくらいです。そして、8月1日の夜に平野さんを空港まで迎えに行き、無事車を借りてアパートまで帰ってきました。レンタカーのカウンターでは、保険をつけるかどうか、どこに泊まるのか、職業と今どこに雇われているのかなどを聞かれます。もちろん免許証を提出しなければなりません。無事手続きを済ませて、車を拾いに行きました。SLC international airportは小さいために、レンタカー置き場も直ぐ分かるようになっていました。

 さて翌日は平野さんに我がラボと大学、Salt Lake Cityを紹介し、買い物や翌日からの日程やどのtrailを行くかなどを決めました。そして8月3日木曜日の朝9時にアパートを出発しました。途中工事区間もあったものの、スムーズに行くことが出来、午後2時過ぎにZIONに到着。前回はMomoのpassで入ることが出来ましたが、今回は入園料を払わなければなりません。車1台につき$20を公園ゲートで払い、ZION Lodgeが送ってきた車の通行許可書に日付を記入してもらいました。さっそくVisitor centerに行き、翌日朝に行く予定のnarrowsの状況を調べましたが、大丈夫なようです。カウンターでtrailの地図をもらってから、土産物コーナーを冷やかしに行きました。絵はがきなどとてもきれいなものが売られていましたが、その絵はがき、なんと日本製。平野さんは一気に買う気が失せた、といって、買うのを辞めてしまいました。そのあと、少し早いけれどlodgeへ行ってみると、check in time = 4:00 pmだったのに、3:00 pmでもcheck inの手続きをしてくれました。部屋は536号室。キャビンタイプの小屋で、中は良く冷房が効いていてしかもとても清潔。バスとトイレ、洗面所がついていますが、冷蔵庫はありません。でも、とても気持ちの良い部屋でした。よかったことは、直ぐ近くに無料の自動製氷器があったこと。もってきた水をこれで冷やすことが出来ました(今回2.5ガロンの水を持っていきました)。(注)lodgeの部屋では料理してはいけません。no pets, bikes, or cooking in rooms, please!と書いてありました。

 さて、一息ついたところですぐにtrailへ。lodgeからはemerald pool trailが近いので、早速そちらへ行ってみました。descriptionにmoderateと書いてある、middle emerald trailはやや岩がごつごつしているところがありましたが、全体的に平坦な道でちっともこわくなかったです。middle emerald trailから分岐しているupper emerald trailの終点には、水面が周りの緑や水底の藻で美しい緑色をなしている池があり、なかなか気持ちの良い場所でした。hikingを5時頃終えて、その後springdaleの町へdinnerに行きました。大きなホテルの付属のレストランに入ったのですが、そこのウエイトレスのお姉さんがとてもきれいでした。注文をしたり、様子をうかがいに来るときにかならずウインクをするので、平野さんにそういうと、「またぁ、そんなこと言って!」とあきれられてしまいました。でも、本当にそうだったのですよ! その日の晩は平野さんのアメリカ留学生活の話を色々と聞いて、11時頃に寝ました。

 翌8月4日は朝ご飯をlodgeで食べ(buffetは$7)、バスに乗ってnarrowsへ。朝9時にnarrowsのhikeを始めたので、気温も低く、水は冷たくて気持ちよかったです。残念ながら水着のお姉さん方は拝めませんでしたが・・・ 平野さんと前回僕らが行ったポイント近くまで行き、引き返してきました。今回は天気が良かったこともあり、眺めもまたいっそうきれいでした。スタートポイントに戻ったのが12時半頃で、しばらく休憩しているときに日本からお越しになっている家族連れの方と会いました。夏休みを利用して、アメリカをあちこち廻っているのだそうです。さて、再びバスに乗り、今度はHidden canyon trailへ。最初weeping rockという、ちょうど人間の目のような形に削られた岩の端から水が滴って、涙を流しているように見えるポイントへ行ってみました。ここはどうも湿っぽく、眺めももう一つだったので、さっそくhidden canyon trailへ。descriptionによると、moderateとありますが、知り合いの話によると鎖に捕まって歩かなければならない所があるとのこと、ちょっとどきどきしながらいくと、確かにその地点があった! 細い道で右が断崖絶壁、左は岩の壁。鎖なしには歩けないこわ〜いところでしたが、それほど長く続かないのでほっとしました。そこをクリアすると、池のような所があり、そこから先はmaintenanceがされていないtrailだということで、少しだけ先へ行ってみましたが道がどうも滑るので途中であきらめました(ここがアメリカ人と違う!?)。戻ってきて、少し高い丘の上へ登れそうなポイントがあったのでそこへ行って眺めを楽しみました。このときでまだ昼の2時半。あっけなく午後の目標が終わってしまったので、もう一つObservation pointというtrailへ行くことにしました。しかし、このtrailが強烈な日差しをまともに受ける道で、しかも陰が全くない岩だらけの絶壁を登っていくというものでした。根性で歩くと言う感じでへーへー言いながら歩きました。道そのものは全然怖くはないのですが、とにかく坂がきついのと暑さですっかり参ってしまい、4時頃、これも断念して帰路に就きました。途中、日本に興味を持っているという青年に会い、いろいろと話をしました。彼によると日本はamazingだそうです。lodgeに戻ってアイスクリームを食べ、その晩はlodgeのレストランでステーキを食べました。うまかった! レストランから帰る途中、ハリネズミに会いました。なんでも、lodgeの庭によく出現するので半分飼い慣らされているようなものなのだそうです。この日の晩は、あっという間に寝てしまいました。

 さて、8月5日には朝6時おきで直ぐに朝ご飯を食べ、日が高く昇らない内にangels landing trailに行きました。ここは、色んなガイドブックに載っているZIONの大きなスポットで、半分崖を登っていくような感じの危険なtrailだと言われています。高所恐怖症の僕にはきわめてチャレンジングなtrailでしたが、日本人の女性の友達も登ったというのを聞いて、これは登らなければ笑われてしまうなぁと思って、頑張ってトライしました。最初の内はWest rim trailというきつい勾配の坂を登っていく道が続きます。この道は坂がしんどいだけで、道そのものは安全です。しかし、最後の0.8 kmは鎖を頼りに、左右断崖絶壁の高所を登らねばなりません。ここは、高所を特に苦手にされている方は、やめておいた方がいいかもしれません。本当に怖い! 今までにも何人か転落して死んでいるのだそうです。実際、崖の始まる地点であきらめて、同行の人を待っている女性・男性が結構いました。僕らは朝早く出かけたので、人もほとんどいなくて自分のペースで登れたので良かったです。日差しも暑くなく、体力も十分に残っていて、朝に登った選択は極めて正しかったと言えるでしょう。道は時々わかりにくくなり、どちらへ進んだらいいのかわかりにくいときがありますが、たいていの場合直ぐ先に前を進む人の足跡があること、また鎖が見えるために、それほど苦労はしません。足元だけしっかり見て、ゆっくりゆっくり登っていけば、知らない内に山頂についてしまいます。それでも、高所を全く怖がらない平野さんに遅れること25分ぐらいでやっとたどり着きましたが。山頂は少し開けたようになっていて、周り一面を見渡せるようになっています。しかし、僕は怖かったのであまり山頂のシーンは覚えていません。しばらく休憩した後、今度は降りる作業にかかります。山頂に着いたのが9時半でしたので、帰りは登ってくる人がどんどん増えてきました。狭いところを何とかやり過ごしていかねばなりません。また、怖くなったのか途中でしゃがみ込んで待っている人もいました。やっとの思いで降りてきたところ、平野さんがなんときれいな女性と談笑しているではありませんか。「小嶋さん、やっときましたね。おかげで彼女とゆっくり話すことができましたよ!」とにやにやしている平野さん。僕は内心くそーっと思いながらも、何食わぬ顔でその子に話しかけていきます(まるでナンパみたい!?)。その子はポルトガルからきているのだそうで、一緒に行った仲間をここで待っているのだそうです。とにかく可愛かった。平野さん曰く、「僕のangelでしょうか?」・・・・

 まあ、それはともかく、帰りは坂を下るだけなのでとても楽でした。へーへー言いながら登ってくる人たちにhello, Hi, などと言って励ましながら、どんどん下っていって、lodgeに戻ったのが11時過ぎ。ジュースを飲んだ後、今度はBryce canyonへ。約1時間半のドライブでした。途中通ったcanyon overlook trailはなかなか面白かったです。さて、そのBryce canyon、ZIONと違って、national parkに入っても断崖絶壁や岩の景色が全く見えないのです。変だなぁと思いながら、lodgeへcheck in。今度はmotel typeなので、1つの建物の中の1室でした。ここは夜冷えるせいもあり、冷房がありません。でも部屋はとても清潔で、ベランダもあり、夜空を楽しむことが出来ました。そう、ここBryce canyonは全米の中でも夜空のきれいな場所として有名なのだそうです。たくさんの星座をたのしむことができましたよ。さて、2時半過ぎにcheck in したあと、すぐにカウンターでBryce canyonを見るのに一番良いポイントはどこか教えてもらいに行きました。sunset pointとか、sunrise pointといった名前の展望台があることから、どうやら日の出日の入りにcanyonを眺めるのがよいようです。カウンターの女性が曰く、canyonは東を向いているので、日の出を見るのはどのポイントでも良いけれど、日の入りを見るにはBruce pointが一番良い、とのことなので、日の入りの時間(8時半)の40分前にBryce pointに着くように計画を立てました。そこまでは車で行けます。説明を受けた後、早速lodgeから数分で行けるsunrise pointへ行ってみました。その時の感動はすごかったです。なんせ、lodgeのまわりは単なる森でしかないのですが、その東側はいきなり崖になっていて、チェスの駒のような土の岩が無数に並んでいるのです。これは本当に絶景です。時間の都合もあり、一番簡単に行けるというQueens garden trailに行ってみました。ここはZIONと違い、素直な道なので、全く怖くありません。谷底へただ降りていくのですが、このチェスの駒の間をくぐり抜けていくのはなかなか面白い体験でした。hikeのあと、すぐdinnerを食べて、早速日の入りをBryce pointまで見に行きました。人が結構集まっていて、みんなシャッターチャンスを待っているのですが、今回は嫌なところに雲があり、あまり美しい日の入りを見ることは出来ませんでした。でも、陰っていく日に映えるcanyonはとてもきれいでした。その晩は日本の両親宛に絵はがきを書き、夜空を楽しみながら寝ました。

 さて、最終日の8月6日の朝は日の出をみるべく朝5時半に起きて、Bryce pointへ出かけました。やはり結構な数の人が集まってきて、みんなシャッターチャンスを待っていました。寒かったです。Tシャツでは寒いでしょう。みんな用意が良いのかスエットを着ていました。朝焼けはこれがまたとてもきれいで、早起きしたかいがあったというものでした。日の出は朝6時半頃でしたが、6時過ぎから明るくなり、6時半には雲の間からお日様が見え隠れするようになり、7時前にはすっかり明るくなりました。日の出を見た後、朝ご飯を食べ、バスでBryce pointへ戻って、そこからrim trailを歩きました。これは、箱庭のようになっているcanyonを右に見ながらぐるっと回っていく道です。景色はなかなかきれいですが、trailにexcitingなものを求める人にとっては退屈かもしれません。結構時間がかかると思っていたのに、あっという間にsunset pointに着いてしまいました。そこから、navajo loopというtrailを歩きました。これはamazingです! いろんなガイドに載っている写真はこのtrailからとっているのでしょう。谷にそびえ立つ岩の尖塔の間をくぐり抜けていくのですが、そこから見上げる空の青色がとっても美しく、土の色とのコントラストが最高でした。このtrailをぬけて、再びQueens garden trailに戻り、lodgeに戻ってお昼ご飯をたべました。もう旅も終わりに近づいていたので、なんだか寂しかったのを覚えています。でも、このときに出会ったウエイトレスのお姉さんはまた綺麗な人でした。Franceから来ている女性が最もきれいで、感じも良かったですが、もう一人後から出てきたスロバキアから来ている女性がいてその人のsmileは最高でした。その方とは少し話すことができました。彼女が僕の方を見て話すので、すっかり僕は平野さんのことを忘れて自分だけ話し込んでしまいました。後で平野さんに「小嶋さんは女の子を見ると自分だけ話そうとして僕の方に全然振ってくれない!」と怒られてしまいました。以後気をつけますね。

 というわけで、昼ご飯の後は少しだけ周りをドライブして、帰路につきました。無事暑いSalt Lake Cityに帰ってきたのは、6時頃でした。
翌日11時に空港にレンタカーを返して、平野さんはYaleへと帰っていきました。レンタカーを返すときは、空港の「レンタカー」のサインに従って進んでいけば、容易に目的の返還場所にたどり着くことが出来ます。まず車を停めたところで、チェックがありカギを返して、その後カウンタに行って最終チェックを受けます。これで全て終了です。今回は日本人同士で行ったこともあり、前のcampとはまた違った楽しさがありました。平野さんどうもありがとうございました。

写真集

     

ZION NPのゲート前にて(左:平野さん、右:筆者)

narrowsの奥(分岐点を右に行った先の風景)

angels landingのtrailを山頂付近から見下ろした風景。細い断崖の部分を登ってきました

朝日に染まるBryce canyonの風景。Bryce pointからの眺め

Navajo loop trailにて。チェスの駒のような尖塔の下はこんな感じです

 次回は車の免許取得のために僕がやってきたことをお話ししたいと思います。ではまた。

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