driving school |
僕は日本でも自動車免許を持っていませんでした。従って、こちらで運転の技術なども学ばねばなりません。日本で既に免許を持っている方の場合は、以下の手順で免許を取得することになります。
僕のような日本で免許を持っていないような人の場合は、以下のようになります(アメリカ人と同じ手続きになる)。
それでは日本で免許を持っていなかった僕が免許を取得するまでの経緯(今週はまずdriving schoolの話)をお話ししましょう。
アメリカのdriving school:June 28 - July 14
まずは日本と同じくdriving schoolへ行かねばなりません。アメリカ人の友達は、たいていが高校時代に学校で取れるdriving classでdriver education courseをcompleteしているので、どのdriving schoolが良いのか分からないようです。そこで、中国からの留学生の知り合いに聞くと(彼らはこちらで免許を取得)、A-1 driving schoolがいいというので、早速Yellow pageで調べてみました。Driving schoolはyellow pageの「Drive-Driving」の項に載っています。いくつか載っていたdriving schoolの中でも、一番広告がしっかりしていて、アパートからもそう遠くないので、そこに行くことにしました。電話してみると(943-2525)、answering machineが作動して、クラスの時間割を紹介してくれます。registrationはclassの始まる10分前に行えるとのことなので、英語の苦手な僕は30分前に行って最初にregisterすることにしました(June 26)。
A-1 driving schoolでは、毎日朝10:00-12:00と夜6:00-8:00の2回、同じ授業が行われています。6月26日月曜日の晩5時半にschoolに行ってみました。schoolは想像していたのよりもずっと小さく、こんなので大丈夫なのかしら、と心配になりました。というのも、通りの一角にあるビルの1階のそれほど大きくない部屋にイスが並べられていてclass roomになっていて、その奥に先生が座っているだけなのです。なんだか町の小さな事務所みたいな感じです。早すぎたのか、先生らしき人物以外には誰もクラスにいません。おそるおそる入っていって、driving schoolに入りたいのだが、どうしたらいいか?と聞くと、registrationの紙を渡されて、そこに記入しろと言います。必要な事柄を記入して渡すと、クラスの内容を書いたプリント2枚とUtah Driver Handbook(これに交通ルールや免許取得までの手続きなど全てが載っている)を渡されて、先に授業料を払うように言われました。そう、授業料のことを書いていませんでしたね。以下にまとめましょう。
A-1 driving school:
A-1 driving schoolの提示したクラスの内容を理解したことを証明するsignitureを書き、お金をその場でカードで支払って、registrationは終了。その間約10分ほど。やがてクラスの時間が近づいてきたので、クラスに人がどんどん集まってきました。色んな国の人がいて(white, black, latino, asian,...)、年齢もバラバラ。中年の男性やご婦人から、高校生らしきつい最近15歳9ヶ月を過ぎたばかりの子(免許取得可能な最小年齢)など、バラエティに富んでいます。総勢20人ぐらいでしょうか。6時になると、先生がまず出席を採ります。名前を呼びながら、今日で何回目の授業だね、と確認を取ります。その後、driveとobservationのscheduleを決めていきます。これは毎週水曜日の朝に新しいscheduleを紹介してくれます。従って、月曜の夜だと、ほとんどの時間が既に埋まっていました。でも僕の場合ラッキーなことに、demonstration driveの枠が水曜日に開いていたのでそれをgetする事が出来ました。先生が、driving/observationはこの日の何時から何時までが今のところ開いているが、誰かやりたい人は?と聞いて来ますので、そこで手を挙げて立候補するというわけです。このregistrationはクラスの後でももちろん出来ます。こうした事務連絡が終わると、早速授業。授業のoutlineは以下のようになっていました。
この9回の授業をとり終えれば、classの方はOKです。なんだかいい加減なのが、この9項目の授業を取るのが最も理想的だけれど、そうでなくても構わないのです。同じ日の2回の授業に2回とも出たとしても、出席は1回とカウントされますが、異なる日に同じ内容の授業を受けてもそれぞれを1回とカウントされるのです。なんだかおかしな感じです・・・ まあそれはいいとして、授業ではだいたい1時間ほど説明があって、その後ビデオを見せられます。上映時間はだいたい30分ほどかな。その後ビデオの内容についての説明があって、プリントを渡され、問題をみんなで解いて(だいたい4択)終わりです。面白いのは、7時45分になると、授業が途中であるにもかかわらず帰り出す人がいること。どうも、15分前には授業を終えないといけないようです。その時間をオーバーしてしまうと、それは先生側のミスになるらしく、先生が時間を聞いて、7時45分だというと、ビデオの上映が途中であっても、帰って良いよ、というのです。こんなことは日本ではなかったのでびっくり。授業の内容は、先生により上手下手がありましたが(毎日同じ先生ではなかった)、ある程度の常識を再度確認すると言う感じでした。Driver Handbookの内容をきっちり教えてくれます。また、オリジナルなプリント課題を出してくれるので、それは非常に役立ちました。presentationはとくにRyanという先生がとても上手でした。従って、授業をきちんと聞き、復習をきちんと行えば、written testの準備はかなりできます。ただし、handbookは自分でもしっかり読んでおく必要があります。見せられるビデオの内容は、たいていが事故の悲惨さ、drug/alcohol driverの問題などを説明する倫理的な内容のものが多かったです。そして、クラスでは発言したり質問する人の多いこと。僕などは知識がないので、黙っていましたが、クラスのメンバーは結構既に知識のしっかりした人も多くて、先生の質問にもどんどん答えていきます。すごいなぁと感心していました。また、朝のクラスに行くと、夏休みと言うこともあって、高校生のような学生さんが一杯。若い女の子が多くて妙にどきどきしてしまいました。夜は逆に年齢層は高めで、仕事の後に来たと思われる人が多かったです。また、少し料金が高くなりますが、自宅で勉強することの出来るhomework courseというのもありました。これならば、クラスに出る必要はないのですが、ややしんどいようです。授業はこんな感じです。特に不満などはないのですが、車の仕組みなどについてはほとんど教えてもらえませんでした。そのあたりがどうも日本の車校と違うところのようです。また、先生も専任ではないようで、夏の間だけ教えに来ているようでした。
さて、written test対策はclassで出来ますが、driving skillの方の練習・対策は残念ながらschoolだけでは全く足りません。実際にA-1 driving schoolで車を運転できるのは4時間20分だけです。さて、schoolのdrivingの方ですが、6月28日にdemonstration driveがあり、僕は生まれて初めてその時にハンドルを握りました。demoは4人の学生さんと先生で行われました。最初class roomで簡単な運転方法の説明があり、その後直ぐに教習車に乗ります。驚くのは、いきなり路上なのです。そう、最初に心配していたとおり、schoolのまわりに日本で見られるような箱庭がない! だから、いきなり車が普通に走っているhighway(英語ではhighwayが普通の道路を意味します)に出て運転するんです! まず最初は先生が見本を見せてくれます。教習車はHonda civicのautomatic transmission車。ignition keyを回してエンジンを点火し、ブレーキを解除して、ギアをD3に回し、シグナル(ウインカーとは言いません)を出して、ハンドルを回して、ガスペダルを踏んでスタート! 先生が少しの間運転して、車の通りの少ない住宅地に入り、そこで運転を学生さんに代わります。僕も3番目に運転しました。怖い! ハンドルをあまりうまく扱うことが出来ません。ブレーキも踏み方が要領を得なくて、カックン!と止まってしまいます。町中でのレーンチェンジで、blind spotを確認するときなどもおっかなびっくり。スピードを落としすぎて怒られてしまうし・・・ かちんこちんになりながらも何とか最初の運転をこなしてその日は終わり。2日後に今度は別の人の運転を観察するobservationに行きました。それにしても、みんなもうすでに家族とよく練習しているらしく、非常にスムーズに運転します。このobservationというのは、結構退屈ですね。さて、2回目のdriveからは、2時間みっちり僕が運転させてもらえます。ちょうど7月4日の独立記念日の朝8時でしたので、車は町中ではほとんど走ってなくて、その意味では気が楽でしたが、やはりぎこちないのは隠せません。左へのターン、右へのターン、などを町中でやりながら、なんと途中からfreewayへ。Freewayというのは高速道路のことです。これは本当に怖かった。instructorが、「あ、この道そう言えばI-80へ入るんだったなぁ、じゃあスピードを60mph(約96kph)まで上げて!」と言うんですよ! 幸い車の数が少ないので、何事もなく終わることが出来ましたが・・・ 本当に怖かった。そして、最後のdriveは授業も既に取り終えていた7月14日。scheduleが混んでいてこの日まで取れなかったのです。10日も乗っていなかったので、この日もこわごわの運転でしたが、まあ何とか無事に終わりました。というわけで、無事にdriving schoolのactivityを全て終えて、certificateをもらいました。しかし、road testを受けるためには、もっともっと練習しなければならないし、実際車を持ったときに何か車に問題が起きたときや、ガソリンの入れ方などのことは、結局教えてもらえませんでした。皆に後で聞くと、そう言うのは自分で勉強しなければならないのだそうです。
さて、少々長くなりましたので、今回はここまで。来週はwritten test, road testについてお話ししましょう。