driver's licenseの取得 |
さて、1時間ほどかけてアパートからDMVまで自転車で行き、建物に入ってみると、直ぐ右手の部屋に書類が並べて置いてあります。大勢の人がpaper workをしているので、僕もそこに置いてあるUtah Driver License Applicationに記入しました。記入事項は以下の通りです。
記入後、
を持って窓口に行きます。すると、係りの人が僕が記入したapplication formをチェックしてくれます。その後窓口にある視力検査用の器械(顕微鏡みたいなやつで、覗くと文字が出てくるもの)で視力検査をしました。めがねをかけてもよいので気楽です。20/40というよく分からない基準をクリアすればいいのですが、感じとしては0.2くらいの字を読んでOKをもらいました。視力検査を終えると、隣の窓口へ行き、試験のための料金($20)を支払います。その後更に隣の窓口へ行き、解答用紙と問題(ファイルになっている)をもらって、written testを受けました。みんな、日本で言えば市役所で用紙に記入するような台の上で、立ちながら問題を解いています(イスなし!)。問題は全部で60問。West valley cityでは25問だったそうですが・・・ よくわからないのですが、みんなhandbookを開いてそれを見ながら解いています。なぁんだ、そんなことしていいんだ、と思って僕もどうどうと持ち込み可のつもりで解いていたら、半分ほど解いたところで係りの人が来て僕のhandbookを取り上げてしまいました。どうなっているの? ま、問題そのものはそれほど難しくなく、予想していたとおりの内容(すべて選択問題)でしたので、慌てませんでした。どんな問題だったかはもう忘れてしまいました。すみません。30分ほど時間をかけて解き、係りの人に解答用紙を持っていくと、その場で採点してくれました。僕の場合なんと満点!(まあhandbook見ていたからあまり意味無いですけど)。無事written testをパスしたので、次はroad testの予約を入れます。しかし、本当に混んでいて、road testは最短でも8月31日になってしまいました。しょうがないので、8月31日の朝8時20分に予約を入れました。しばらくwaiting roomで待つように言われたので、待っていると、名前を呼ばれてlearner permitを発行してくれました。permitは仮免のようなものですが、ただのレシートで全く重みがありません。聞くと、このpermitを持っていても、レンタカーを僕の名前で借りることは出来ないし、車を買うこともできないのだそうです。さらに、road testの時には、自分で車を手配し、その車で試験を受けなくてはなりません。DMVでは車を準備してくれません。ところで、ここでpermit(2種類あります)についてもう少しお話ししましょう。
Practice Permit
commercial driver training schoolの学生さん(ただし学生になって直ぐではもらえない)で、かつ15歳9ヶ月を過ぎた人に発行されます。このpermitを持っている場合、両親、法的に認められた保護者、および配偶者が助手席乗っていれば運転可能です。発行後6ヶ月間有効。このpermitをもらっても、education courseはcompleteしなければなりません。
Learner Permit
16歳以上の、driver education courseをcompleteした人に発行されます。このpermitを持っている人は、免許を持っている人(誰でも構わない)が助手席に乗っている場合運転が可能です。発行後6ヶ月有効。
driving schoolに来ていた高校生は、このschoolにきて1週間ほどすると、commercial driving schoolにenrollしていることを証するcertificateをschoolから発行してもらい、さっさとwritten testを受けに行って、practice permitを取得している人が多かったです。僕は家族なしでこちらへ来ているので、learner permitが必要でしたから、courseをcompleteしてから試験を受けに行ったわけです。
というわけで、無事にwritten testに合格し、learner permitを手に入れることが出来ましたが、次はroad testまでに車の運転を練習しなくてはなりません。問題は車を貸してくれる友達を見つけること。幸いボスのDavidも協力してくれるといってくれたのですが、彼の車はミッションで僕は運転できません。automaticの車を持っているTimが貸してくれる事になりましたが、彼もthesis defenceの準備のためにあまり何度もお願いするわけにも行きません。そこで何人か日本人の知り合いに電話してお願いしたところ、嬉しいことにこのweb pageで知り合った化学科のポスドクの方が付き合ってくださることになりました。保険のことも気にせずに付き合ってくださるとのことで、本当に助かりました。彼のおかげで、毎晩夜7時から1時間ほど大学のまわりで練習させてもらいました。彼は日本の車校ではこういうことを教えてくれる、と言うことから事細かに教えてくださったので、非常にためになりました。また、Redwood のDMVでroad testを受けておられたので、そのコースもたどって、対策もばっちりしこんでもらいました。結局19日間合計19時間も付き合ってもらいました。彼がいなければ、僕は本当に困ったことでしょう。心から感謝しています。練習した場所は、大学の広い駐車場であったり、スーパーの駐車場であったり、住宅街であったり・・・ 実際にテストで試されるのは、左右のターン、Uターン、4 way stopのサインのある交差点でのperformance、parallel parking、まっすぐのバック、といったところですが、スーパーでの駐車、バックからの駐車、高速道路での運転、雨の日の運転、などなどいろいろやりました。おかげですっかり車に慣れることが出来ました。
さて、こうして万全に準備を整えて8月31日のテストの日がやってきました。彼の車を借りてDMVに10分前に行き、road test用の専用駐車場(建物の直ぐ前にある)に駐車して、窓口で試験を受けに来た旨を伝えると、建物の裏手まで車を持ってきてそこで待っていろとのこと。試験の際は受験者と試験官しか車に乗れませんので、車の持ち主には控え室で待っていただき、車を運転して指定されたところで待っていると、若いお兄さんがやってきました。彼は車に乗り込むと名を名乗り、何か質問はあるか? と聞いてきます。僕は「英語が得意でないので、指示の時ははっきり、ゆっくりお願いします」というと、彼が「僕も英語だめなんだ、だからおあいこだね」なんていうんです。ちょっとマジで「どこ出身なの?」と聞くと、「ここだよ」と笑いながら言うので、思わず「You, kidding!」 少し僕の緊張も解けました。彼の指示で道路へ繰り出し、何度も練習したコースをたどっていきます。心配していた、最初の大通りでの左折も無事にこなせて、すっかり気分も楽になった後は、parallel parking、U-turn、straight backと無事にこなして、とりあえず何事もなく10分ほどでDMVに戻ってきました。そこで、採点表をもらいました。試験官は「You did pretty good job, and you got 80%, so you passed!」と教えてくれました。減点は、必要ないところでストップしたことと、right-of-wayでの失敗です。4-way stopのところで、前からきた左折車に譲ろうとしたところが失敗でした。左折車はどんな場合でも通行権を譲らねばなりません。コメントの所に、交差点でのright-of-wayをもう少し勉強しなさい、あと、make sure the way is clearと書かれていました。左右確認およびレーンチェンジ、バックの際の確認では肩越しに振り向いて、車の後ろ側をみるようにしていたのですが、まだ足りない面があったようです。schoolの先生には、とにかくlane changeの時には、かならず頭を動かして完全に振り向いてblind spotを確認するようにと、随分言われていたので、それだけは大げさにやっていたので、確認の意思は試験官に伝わっていたようです。
そして、試験官に渡された採点表を持って窓口に行くと、写真をとってくれて、5分ほどで正式な免許を発行してくれました。免許はこんな感じです(個人情報の部分は黒く消してあります)。
さて、これで無事免許を手に入れることが出来ましたので、今週はボスに付き合ってもらって車を買いに行くことにしています。その模様は次回報告します。ではまた。