中古車の購入(その1) |
アメリカの車
僕は鉄道マニアだったので、車のことは何も知らないし、どの車がかっこいいかとか全く興味がありませんでした。ですから、どの車を買うのが自分に適当なのかまずそこから勉強しなければなりません。driving schoolではHondaのcivic、免許取得のための練習の時にはToyota corollaに乗っていたので、そのどちらかでいいかな、なんて単純に考えていましたが、何しろ値の張る買い物なので、こればっかりは勉強することにしました。
参考書にしたのは、consumer reports(web siteは、http://www.consumerReports.org)という所からでている、「Used care buying guide 2000」($9.99)です。この本には中古車の購入の仕方から、実際に乗っている人たちからのレポートを元にした各モデルの評価が写真と共に載せられていて、非常に役に立ちました。本屋のautomobileのコーナーに、後で述べるblue bookなどと共に置かれています。以下、各メーカーとモデルをまとめてみました。
ざっとこのあたりのメーカーがアメリカで車を売っているようですね。僕のボスは、アメリカに来たのだから、アメ車に乗ろうよ!というのですが、たくさんの知り合いに聞くと、アメ車は良くはなってきているがやはり日本車の方が信頼できるといいます。特に、HONDAとTOYOTA車が信頼度(エンジンの)が高いようですね。色々考えた結果、購入の条件を以下のようにしました。
リースという手もあったのですが、滞在期間があと1年8ヶ月ほどなので、リース期間も中途半端になり高くなることからやめました。というわけで、以上の条件で探し始めることにしました。
中古車を探す
一番良いのは、売る理由の分かっている帰国する日本人の方から買うことでしょう。日本食料品を売っているお店や大学の掲示板に貼られている広告をくまなく探してみましたが、残念ながら車の広告そのものがありませんでした。
そこで次にやってみたのが、internetでsearchする方法です。中古車を取り扱うdealerが情報を載せているので、それをnet上で調べるというわけです。まずは新聞に載っていたSalt Lake TribuneのCar dealer searchのページhttp://www.nacorp.com/classifieds/sltribune/dealers.htmへ行ってみました。ここへ行くと、希望の車の情報(メーカー、mile数、値段など)を入力すると、登録されているdealerが持っている車の中から該当するものをピックアップしてくれます。しかしせっかくサーチしても僕の希望にヒットするものはほとんどありません。どうも検索対象になる車の数が少ないようです。
他のweb pageも試してみました。結構良かったのは、AutoTrader.comです。全米を網羅しているようです。住んでいる地域の郵便番号を記入すると、近所のdealerから提供される情報を対象に検索してくれます。ここはおすすめです。車の装備や運が良ければ本体そのものの写真も見ることが出来ます。VIN numberも記入されていることがあり、その場合は、Carfax.comへ行けば、その車の経歴(故障したことがあるか、何人のowner経てきているのか、lease用だったか、rental用だったかなど)を調べることが出来ます(3ヶ月間調べ放題で20ドル)。ただし、ここの問題点は、情報の更新が少し遅いこと。希望の車があっても電話してみると既に売れていたと言うことがありました。
他に有用なのは、Grocery storeなどにおいてあるfreeの情報誌です。Utahの場合、Weekly AUTO MARTという情報誌がSmith'sなどにおいてあります。これは、car dealerの広告集みたいなもので、結構色んな種類の中古車の広告が載せられています。ホームページもあります(http://www.automart.com)。
最後に紹介するのは、新聞です。新聞の広告欄やClassifieldと言う欄にたくさんの車の広告が出ています。Salt Lake Tribuneだと、911がimported carの広告になっていて、ものすごい数の車が載せられています。やはりここが一番情報が早く確実のような気がします。ただし、web pageにくらべると掲載されている情報量は非常に少なく、不安ではあります。たとえば、こんな感じです。
「'98 HONDA Accord 4dr, LX, auto, low miles, very clean, $13.000, call ***-****」
というわけで、僕の場合web pageと新聞でいくつか候補を見つけておき、dealerに電話してまだその車があることを確認した後、9/8(金)の午後にボスと一緒にdealerへその候補の車を見に行きました。
中古車を見る
最初に行った店では下調べ不足で、希望していたCivicがmission車で乗れませんでした。もう一台あったのですが、mileが行ってる割には高かったので、それもパス。dealerのお兄さんにcorollaを見せて欲しいというと、corollaもいいが僕のお薦めはSubaruのImprezaだよ、といって96年のモデルを見せてくれました。約9000ドルで、55000mile、乗ってみてもそう悪くはありません。freewayに少し乗ってみて、ガスのふかし具合もチェックしましたが、悪い印象はなかったです。ただ、ハンドルがやや軽いのが気になりました。内装は普通。つづいて、97年のcorolla、36000mile、$10000のものに乗ってみました。Imprezaに比べると中が汚く、タイヤがややすり減っているのと、同じくステアリングが軽くてしっくりきません。そこで、店のお兄さんにお礼を言って、次の店へ行きました。ここには96年のcivicが9500ドルで売っていました。それに乗ってみましたが、中が汚く窓の下の引き戸が壊れていて、ボスがそこを開けようとしたら取れてしまいました。ラジオをつけてボリュームを上げようとしたらつまみが取れるし、パーキングブレーキがちゃんと利かなくて、これはよくないねということで、その店も後にしました。帰り道で、ボスと中古車を探すのは大変だという話をしました。アメリカ人でも非常に苦労するようです。新しめのを買っても直ぐ壊れることもあるし、こればっかりはゲームみたいなものだね、とのこと。
さて、その週末新聞を見るとcivicの99年のものが10000ドルで広告が出ていたので、電話してみました。するとどうも怪しい。dealerではなくprivate sellerで、色々車の情報を聞き出そうとしたのですが、相手をどうも怒らせてしまったらしく、あっさりと電話を切られてしまいました。翌日新聞を見るともう広告は出ていませんでした。
こんな感じで苦労していると、ラボのTimが、「知り合いがrental carの店で働いていて、そこでは毎年新車をたくさん買ってレンタカーとして貸し出し、走行距離が33000mileを過ぎると売りに出しているので、その中にcivicがないかどうか聞いてみようか?」というのです。そこでは、売るときには一般向けに広告を出さないので、新聞などでは物件を見つけられないのだそうです。ここの良さは、レンタカーとして使われていたのでメンテナンスはきっちりとされていること、milageは33000mileとそれほど行ってないことと、新しいこと。そして何より、僕が最も信頼しているTimの紹介で、かつ彼と長いつきあいをしている友人の店(かなり大手のレンタカー屋)の車であること。これなら、全然見ず知らずのdealerから買うよりもずっと安心できると思い、彼の情報を待つことにしました。そして数日後、civicはないけれどcorollaとMitsubishi Galantなら12000ドル強である、とのこと。Mitsubishi車はノーマークでしたので、少しためらいましたが、東海岸に留学している友人も乗っていて問題ないと言う話なので、とりあえず見てみることに。
9/14(木)の朝10時半頃に彼のオフィスに行き、早速Galantとcorollaを見せてもらいました。どちらも99年モデル。さすがにきれいにメンテされていて、中も新車同様の美しさ。中の装備も問題なく、エアコンディショニング、ライト、ワイパーなど色々チェックして、さらに少しドライブさせてもらい、ステアリングなどもチェックしました。ステアリングは前のimprezaやcorollaに比べていい感じの重さでなじみやすく、ブレーキ、ガスともにスムーズに効くようでとりあえず満足。あえて違いをいうならば、Galantの方が値は高いが大きくて乗り心地もよく中も広いということでしょうか。値段はGalantが$12700、corollaが$10700で、気に入っているGalantの方が予定金額をオーバーしています。そこで、automobile insuranceを比べてみることに。
さて、ここで保険の話を少しだけ。車を買う場合には必ず保険に入らなければなりません(法律で定められています)。目安は半年で$500から$600ぐらい。どこのinsuranceに入るのがよいか、前もってinternetで調べてみました。Quick Insuranceにいくと、車のモデル、年式、あと個人情報を入力することで、いくつかの保険会社のpolicyをpick upしてくれます。しかし、どうもなじみのない会社ばかりが挙げられています。日本人の友達の多くは、ボスの紹介であったり、AIGというJAL cardと提携していて日本語で保険の紹介をしてくれるところと保険の契約をしているらしく、どれにしたらいいのか僕自身よく分からない状況で車を見に行ったわけです。ところが、ここでもTimとその友達のAlex(お店の人)が力になってくれました。僕は友人には恵まれているようです! Timは、All stateという大手の保険会社に入っていて、保険金もreasonableで今のところ周りから困った話も聞かないというので、まずは彼のagentに電話してGalantとcorollaにかかる保険の見積もりをしてもらいました。すると、僕がまだ免許取って間もないということもあって、どちらの車でも半年で$800以上と非常に高額。次にAlexの入っているFarmers insuranceのagentに電話で問い合わせてみると、こちらは安く、Galantで$100/month, Corollaで$90/monthとのこと。まあそんなに変わらないので、大きくて遠出するなら安心して乗れる、 Galantの方が値の下がり方がおそらく少なくてすむ、事故の時にはおそらく大きめのGalantの方が安全だろうと考えて、結局高い方のGalantを購入することに決定!
中古車を手に入れるまで:今回の場合
さて、Galantを買う!とTimとAlexの前で高らかに宣言すると、Alexが直ぐにさっきのfarmers insuranceのagentに電話で連絡してくれて、今日から保険がかかるようにしてくれました。これで保険に関しては、翌日にagentの事務所へ行ってpolicyの説明を聞いてサインするだけです。車の方は、これから点検をして、悪いところがないかどうか徹底的にチェックした後(約4時間かかった)、いくつかの書類(権利書など)にサインして、お金を支払うと手渡してくれました。さて、このお金の支払いですが、昨年の留学生活報告でお話ししたcheckでは払うことができません。僕の持っているcheckというのは、personal checkといって、高額のお金の取引の際には信用の問題があって使えないのです。そこでどうするかというと、銀行へ行ってcashier's checkというcheckを作ってもらいます。今回最終的にdealerに支払う額:$13811.45(税込み)と支払先、僕の口座番号などが印刷されているこのcheckは、簡単に言えば銀行が支払いを保証するcheckであり、小嶋誠司個人によって切られるcheckより断然信用度が上がるわけです。おそらく、どこのstateへ行ってもこの方法で支払いを済ませなければならないと思います(特に一括で支払う場合)。
というわけで、何事もなくGreenの車体のGalantをその日の内に手に入れることが出来、Alexの店から自分で運転して帰ってきました。翌朝、Farmers insuranceのagentのofficeへ行き、そこでさっきも言ったようにpolicyの説明を聞いて、書類にサインして全てall set!
こうして無事車を手に入れることが出来、今日はいつもバックパックにぎゅうぎゅう詰めにしながら帰ってくる買い物も車でさらりと終えることが出来ました。何か運命を感じるのが、車購入直後に自転車がパンクし、バックパックに穴が開いてしまったことです。これは車にどんどん乗れと言う「神の声」(日本ではギャグに出来ない!?)なのかもしれませんね。
今週はここまでです。来週はもう少し手順を簡潔にまとめて、さらに保険の内容やどんなpaper workが必要かを報告したいと思います。では。