年末の日々(その1) |
Halloween party:10/29/00 (Sun)
もう随分古い話になってしまいますが、10月の最終日曜日であるこの日にPotts教授の家でBiology departmentのHalloween partyがありました。教授の家は高級住宅街の中の小高い丘のてっぺんにあり、Salt Lake Cityが一望できる素晴らしい所に立てられていました。非常に大きな家で、パーティには大勢の方が来ていたにもかかわらず、少しも狭いと感じませんでした。庭がまた広くて、犬や子供が思う存分遊べそうです。さて、Halloweenということで、みんなscaryな格好をして集まってきました。僕はコスチュームが無かったので散々悩んだあげくDowntownの日本のおみやげを売っているToshiko(Crossroad plaza 3F)というお店で、新撰組の羽織を見つけたので、こちらへ来るときに阪大の友人にもらった「神風」と書いたはちまきを頭にして「サムライ」をイメージした格好で行きました。
写真の左が僕で、真ん中に写っているのがPotts labのDustinさんです(Auxiliary faculty)。右に写っているのがコスチューム大賞を受賞したGraduateの方です(その名も「Brain man」)。持ち寄りのパーティなので、皆がそれぞれscaryな一品を持ってきていました。もう忘れてしまいましたが、結構変なものがあった記憶があります。僕はBlair labなので、去年のヒット映画をもじって「Blair witch JELLO」(ラベンダー味の赤いゼリーにBlair witchのマークをゴム状の黒いお菓子で形作ったもの)を持っていきましたがあまり売れませんでした。このパーティのメインイベントは、Faculty memberによる劇です。僕のボスのDavidも出演しました。West side storyを下敷きにして作られた劇で、分子生物学者と生態学者がdepartmentの覇権をめぐって対立するけれど、最後には仲直りすると言う内容のものでした。日頃見られないボスたちの一面を見ることが出来て楽しかったです。
写真の右側にいる黒のサングラスをかけて青いシャツを着ているのが僕のボスのDavidです。
Thanksgiving day holidays@Texas:11/24/00-11/27/00 (Fri-Mon)
さて、Halloweenが終わって一気に寒くなってきた11月でしたが、前にも書いたように、観測史上最も寒かった11月でもありました。中旬には毎日雪が降り、車を買って2ヶ月の僕には非常に怖い毎日でもありました。さて、11月の最終木曜日はThanksgiving dayでお休みです。その週末を利用して初めてUtah以外のアメリカの土地へ出かけました。僕の名古屋大学時代の友達がTexas A&M university(以下TAMUと省略)でpost-docをしているのです。TAMUはTexasの州都AustinとHouston, Dallasの3つの都市が作る3角形の重心当たりに存在する大学都市College Stationという街にあります。ここは大学以外には何もないところでした。SLCからDallasまでは普通のジェット機で、DallasからCollege stationまでは42人乗りの小さな飛行機で40分ほど飛びます。これがなかなかscaryでしたが、まあ無事に何事もなく飛んでくれました。空港で友人のMichiこと陸田くんと待ち合わせて、早速彼の家へ。彼の家は2階建てのタウンハウスのような形のアパートで非常にきれい。近い将来奥さんが来られて一緒に住むと言うことで、僕の家より広い2 bedroomのすてきなアパートでした。到着した金曜日には大学を色々と見せてもらいました。TAMUは全米の中でも学生の多い大学の一つで、Uよりも大きい気がしました。Uと決定的に違うのは、TAMUが平地に立てられているのに対し、Uは山の周りに立てられていること。どこまでも続く平たい土地は、Uとは随分違いました。また、TAMUの建物は日本の大学に近い格好をしていて、北海道大学に似ているような気がしました。とくに大学のカフェテリアは北大のそれに似ている気がして、7大戦の後の打ち上げでビールかけをやった場所と錯覚するようでした。その日の晩はTexasということでsteakを食べに行きました。Kona Ranchというお店で、お姉さんがとてもきれいで、それだけでも幸せな気分になりました。もちろんsteakもとてもおいしかったです。その後彼の家の近くにあるいきつけのビールバーに行きました。僕はUtahでは怖くてまだビールバーのようなところには行ったことがないのですが、そこはいかにもアメリカという感じ(映画「告発の行方」でジョディー・フォスターがレイプされるバーによく似ています)の木で出来たところでした。ビールをピッチャーで頼んで、2人でいろんな話をしながら飲みました。その日はThanksgivingと言うこともあり人の数がいつもよりずっと少ないとのこと。
その翌日は彼の車でHoustonまでドライブしました。目的地はdowntownにある自然科学公園。これがまた広くて一日ゆっくり楽しめます。下の写真は蝶が放し飼いになっている温室の中でのショットです。様々なアトラクションを楽しんで、帰る前には公園の中を走っていた小さな蒸気機関車のひく列車にも乗ってみました。子供の中に混じってなんだかあほみたいでしたが、楽しかったです。翌日の日曜日には、州都のAustinへ行きました。ちょうどアメリカ大統領選挙の期間中でしたので、Texas州知事だったBush氏の顔を拝見できそうでしたが、残念ながらできませんでした。州議事堂はUtahのそれよりも少し大きい感じがしました。Austinの街では、日曜のせいか歩行者天国のような所があって、露店が一杯並んでいてそこでワニの肉を食べたりして楽しみました。
写真は議事堂を前にポーズをとっています。さすがにTexasは暖かくて過ごしやすかったです。Michi,ありがとう。
英語教室のX'mas party: 12/5/00 (Tue)
この日は僕がとっている英語教室のクリスマスパーティが、先生のValerieの家でありました。持ち寄りのpartyでしたので、また肉じゃがを作って持っていきました。もってきたdishを暫く楽しんだ後、色んな国の人がいることを利用したゲーム(カードに書かれている「もの」を、自国語で説明し、それをみんながあてる)をしました。長い間アメリカにいる人は無意識に先に英語が出てしまうみたいで、何回もやりなおしていておかしかったです。
写真はゲーム中のWilliam(左、コロンビア出身)と先生のValerie。このゲームの後、プレゼントの交換会がありました。とっても和やかな感じで楽しいパーティでした。クラスメートの何人かは次のtermは参加しないみたいなので、この日があう最後の日でした。
クリスマス前後
さて、あっという間に時は過ぎて、クリスマスの時期になりました。今年のクリスマスもあちこちに行って楽しく過ごしました。今年はクリスマスカードをたくさん送りました。12/18には、翌日から3週間の休暇を取るlabの同僚のTimにカードを渡して、今年を振り返り、来年の変わらぬ友情を誓いました。また、その日の晩には来て直ぐの頃からとても親切にしてもらっていたOlivera labのgraduateのNickが、大学院をdrop outして、UC Davisでビール造りの職人を目指して勉強し直すとのことで彼のfarewell partyがありました。彼とはサッカーに誘ってもらったり、ビールパーティに誘ってもらったり、とても楽しい思い出が一杯だったので、別れるのはとても残念ですが、仕方ないですね。彼の前途を祈ってクリスマスカードを渡して会場を後にしました。
すっかり静かになったラボでは、ボスと僕とundergraduateのLaithだけが来ていました。そのLaithもholiday season中は来たり来なかったりで、ボスも家族との時間を大切にすべく最小限の事だけしに来るという感じでしたので、僕がラボの機器を独占して実験しまくりでした。おかげで1月の国際学会向けの仕事も結構はかどりました。12/23には来月の日本からのお客様のために、Park Cityで行われるski jumpのworld cupのチケットを買いにジャンプ台まで行ったり、月末に遊びに来る友達のためにお酒やその他の準備をして、その後Tom Hanks主演の「Cast Away」を見に行きました。その前の週に見に行った「Proof of Life」や「Vertical Limit」よりも、謙虚な感じの映画でなかなか面白かったです。Tom Hanksの顔がとても良かったです。
次の12/24には実験の後、夜に友達のMarkの家でのX'mas partyに行ってきました。この日は午後からどっと雪が降って街は一面真っ白になり、運転は結構緊張しましたが、タイヤを新しくしたおかげで滑ることもなく快調に行くことが出来ました。partyにはMarkの友達が来ていて、とても和やかな感じで進みました。彼の作ったシチューがとてもおいしくて、体が温まりました。Markは独身のおじさん(もう50歳を越している)なので、集まる人たちも独身の会のメンバーであったり、仕事仲間であったり、バラエティに富んでいて面白かったです。いつも来るKateyにも会えました。食事の後、Kateyを中心にして、賛美歌をみんなで歌いました。このKateyがまためちゃくちゃ歌がうまい。そして声がきれい。彼女は来年早々missonaryでアジアへ行くらしく、暫く会えなくなりますが、1月5日にまたパーティがあるので楽しみです。そうそう、面白いことに10時半頃になると、家族を持っている人たちは「vendor time!」といって、サンタクロースになるべく帰っていきました。
次の12/25には、前にも話したことがある、もとBlair labのLindseyの家に遊びに行きました。彼の家族は新しいメンバーが増えていました。そう、Ashleyという赤ちゃんが産まれていて、とてもかわいい! 4人の子供たちはとても純粋な心の持ち主で、お父さんのLindseyにとっても誇りの家族みたいです。奥さんのLisaも相変わらずの優しさで、気持ちよく過ごすことが出来ました。子供たちもとても僕になついてくれていて、折り紙をクリスマスプレゼントに持っていったのですが、とっても喜んでくれました(塩見君ありがとう)。こんなすてきな家族を見ていると、僕も早く子供が欲しいと思ってしまいますね。
おまけ
下の写真は僕の乗っているMitsubishi Galant ES 1999です。
さて、次回は12月29日から年越しまで、セントルイスから訪ねてきてくれた木原君たちとすごした素晴らしい日々を皆さんにご報告しましょう。
それではまた。