年末の日々(その2)


 明けましておめでとうございます。今月は中旬にメキシコで国際学会があるので、更新ができません。そのため今の内に忘れないように更新しておきます。

Kateyのfarewell party: 1/5/01
 今日(1月5日)はKateyのfarewell partyでした。000710でもお話ししましたが、彼女とは英語教室(crossculture club)で知り合ったMarkという大工をやっている僕の友達の紹介で知り合いになりました。年齢不詳の彼女はまだ独身で、今月24日からmissionaryのためにアジアの方に行くのだそうです。missionaryに行くことからも分かるように、Kateyは敬虔なクリスチャンで、初めて彼女の家に遊びに行ったとき、イースターの儀式をしていて少々面食らいました(笑)。その後Merrybethのfarewell partyやMarkのX'mas partyで顔を合わせて、気軽に話せる間柄になりました。彼女はかわいらしい顔立ちの女性で、歌がとても上手です。まじであの歌声には惚れますよ。僕の大好きな谷村有美の若い頃の声に似ていて、クリアなハイトーンボイスなんです。
 さて、今回のパーティは6:30PMから彼女のアパートで行われました。金曜の夜と言うこともあって、たくさんの人が来ていました。日本へ英語を教えに行っているMerrybethも一時帰国でUtahに帰ってきていて、パーティに来ていました。Merrybethはすっかり日本の生活が気に入ったようで、僕を見るなりこんな事があった、あんな事があった、そしてどの体験もexcitingで、自分にとって本当にいい経験になっている、と話してくれました。長野の中学校で1年生から3年生のクラスを持っているようで、僕が想像するにきっと色々文化の違いもあって辛いこともあるのだろうに、ちっともそんな様子を見せない彼女は輝いて見えました。彼女はおはぎを作ってきたんですよ! 彼女は僕が大好きだった小学1年の時の担任の先生に顔も心も優しさも似ていて、そう言う意味からもとっても気持ちよく話が出来ます。心も顔もとってもきれいな女性なので、本当はもっと仲良くなりたいのですが、アレンというとってもすてきなボーイフレンドがいるので、残念ながら彼女にはアタックできません(泣)。ちなみに、彼女の家族は音楽一家で、Merrybeth自身Utahでは高校で音楽の先生をしていました。
 パーティの話に戻ります。7時頃になると人がどんどん集まってきて、だんだんにぎやかになってきました。色んな人と(半分ぐらいが初対面)話をしている内に、このwebを通して知り合った日本人の方と同じところで働いている人と知り合いになったりして、なんだか世間は狭いと思いました。今回は結構女性が多く、また綺麗な人が多かったです。仲間由紀恵と中山エミリを足して2で割って大人にした感じの女性がいて、めちゃきれいでした。Rachelというteenagerもいて、彼女自身もとってもかわいいのですが、そのお母さんがまたかっこよかった。ま、そんな観察はおいといて、持ち寄りのパーティだったので、本当はKateyのために(前回彼女が気に入ってくれた)「肉じゃが」を作っていけば良かったのですが、いかんせん学会前で忙しく余裕がなかったので、今回は参加だけで勘弁!でもKateyが作ってくれたカレースープはものすごくジューシーでおいしかったです。8時頃になり、人も揃って腹ごしらえも一段落すると、リビングルーム(20畳くらいかな)にみんな集まって、そこから恒例のsinging! まずお祈りがあって、その後みんなで延々賛美歌を歌っていきます。賛美歌と言うと、これを読んでいる皆さんは「だっせー」とか「しょーもなー」とか思うかもしれませんが、これが結構いけるんです。今日はkateyのギター、他の方々のキーボードやバイオリン、Merrybethのフルートなどをバックにしながら、どんどん歌っていきます。Kateyのハイトーンボイスがとっても素晴らしい! 面白いことに、集まった方々は教会関係の人たちのようで、賛美歌をみんな良く知っています。歌詞の内容はJesusをたたえるものばかりで、少々「ひき」ますが、メロディーがきれいでかつ単純なので、初めて聴いた曲でもすぐに2番から歌えるようになります。僕の隣に座っていたのがMichelleというコートジボアールでmissionをしている女性で、曲の間に少し話したのですが、なかなかアフリカでの宣教活動は大変なようです。彼女も心からJesusをたたえているので、なんだかすがすがしい感じがしました。さて、歌っている時に周りを見ると、みんなもうノッています。両手のひらを天に向けて、Godを迎えるようなジェスチャーをしたり、一心に祈りながら歌ったり。以前African Americanの教会へ行って、集まっている人たちの熱狂ぶりにびっくりしましたが、(叫んだりしないけれど)今日のみんなも同じような感じでした。とっても平和な感じがして、僕は気持ちよかったです。途中で自己紹介も含めてどこの教会に行っているかを言う機会がありましたが、さすがにその時は困りました。適当に答えておきましたが・・・ しかし、思うのは、こうして子供の頃から教会に行き、Jesusがある意味とても身近な存在である彼らというのは、心もきれいなのかもしれません。この意味で少しだけ宗教に対するネガティブな観方が僕の中で変わってきています。
 1回の休憩を挟んで11時半頃まで延々歌を歌って、最後に、Kateyを真ん中に座らせて、周りをみんなで囲んでお祈りとなりました。何か香水のようなものを彼女のおでこに少しだけ塗り、最初の人がお祈りを始めます。内容は端的に言えば「missionaryという大きな仕事を彼女に与えてくれた神に感謝します・どうか彼女を異国の地でも守ってください」というものでしょうか。最初の人のお祈りが終わると、次々に周りにいる人たちが同じようにお祈りをしていきます(僕は聞いているだけでしませんでした)。お祈りの間みんな「Thank you Jesus」とか、神をたたえる言葉をつぶやいているのが印象的でした。それはとても神聖な感じでした。かぜをひいていた僕は咳が出ないよう必死でこらえていました(トホホ)。

 こんな感じで、とてもあたたかな感じのpartyでした。Markによると、televisionが普及する前は、パーティといえばこんな感じだったのではないか、と言うことでした。みなさんはどう感じましたか? アメリカのパーティと言えば、Watch the Game, Have a Bud! というバドワイザーのCMに象徴されるように、アメフトを見ながらビールを飲んで盛り上がる、と言うイメージかもしれません。確かにそう言うパーティが主流ではあります(前回お話ししたNickのfarewell partyはそんな感じでした)。でも、今回のような持ち寄りのdishをいただき、みんなで歌を歌って過ごすというのもなかなか楽しいものですよ。 では、今回はここまでです。

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