近況です |
帰国するUさんご夫妻との食事会
5月16日水曜日に、帰国するUさんご夫妻とdinnerを共にする機会がありました。彼らとは、Valerieの英語クラスで知り合いました。Uさんは文部省のプログラムで1年間の研修生としてUnited Statesに来られました。最初の半年はMontana州で、そして残りの半年をUtahで過ごされました。Salt Lake Cityでは、University of Utahのinternational officeで働いておられました。奥様は主にESLの学生さんとして英語を勉強されていました。このご夫妻はとてもすてきな方々で、なじみやすく親切なのですっかり仲良くなりました。彼らは若い(僕よりも3歳ほど下)ということもあってか、どんどん自らアメリカにとけ込もうとしていて、クラスでもヨーロッパ系や南アメリカ系の良くしゃべる人たちに混じって、たくさん発言していました。英語はなかなか上手で、積極的ということもあってか、最初にあった頃よりもどんどん上手になってきた気がしました。そんな彼らが帰国するので、この日にベトナム料理のお店でdinnerを取った後、我が家に来ていただき、お酒を飲みながら思い出話に花を咲かせたというわけです。僕にはそれまで政府で働いている知り合いがいなかったので、Uさんの大変なお仕事の話を聞かせていただいて、とても楽しかったです。かれらがこちらへ派遣されてきたときの話や、どうやって二人が知り合ったかという話、などなど、とっても楽しかったです。今は日本で元気にお仕事されていることでしょう。
Momoの家での食事会
5月26日の土曜日に、Momoの家でpotluck dinnerをしました。このページでも何回か紹介しているように、Momoはユーゴスラビア出身の大学院生で、昨年夏の間、Blair labにrotation studentとしてきていました。彼とは本当に仲良くさせてもらっていて、この日も彼のdepartment(chemistry)にやってきたばかりのFrance人ポスドクのMuryel(ミュリエル)という女性と、僕、僕のアパートに住んでいる日本人大学院生とMomo夫妻で、Momoの家でpotluckをしたわけです。僕はすき煮を作って持っていきました。友人の日本人大学院生Sさんは、Sushiを作ってきてくれたので、Sushi好きのMomo夫妻は大喜び。MuryelはSushiを食べたことが無いというので、おそるおそる試していたのですが、not too bad!といっていて、まあまあだったようです。僕の作品は可もなく不可もなく、という感じでした。Momo夫妻が作ってくれたのは、Mexicanのwrapで、これがとってもおいしかったです。コーンでつくられたwrapの上に、サルサのようなソースをのせて巻き、食べるのですが、いろんな種類のソースを作ってくれていて、楽しかったです。Muryelが作ってくれたのは、デザートのチョコレートクレープ。幾重にも重ねられたクレープ生地の間に、ホワイトチョコレートが乗せられていて、程良く冷やされたものを出してくれました。これは本当に上品な味でした。彼女の家に伝わるお菓子だそうです。
この日は色々な話で盛り上がりました。Momoがアメリカに来て2年後に、初めてユーゴに帰国したときの苦労話には考えさせられました。そのころユーゴはちょうど内戦の激しい時期で、人々は大変疲れていて、お互いを信じられなくなっていたそうです。ベオグラードまでの飛行機が無く、ハンガリーのブダペストからバスに乗ってベオグラードまで行かなければならないのですが、バスのくせに航空料金と同じ値段を請求させられたことや、ベオグラードから彼のhometownまでの列車の切符販売がひどかった話(同じ席を6人に同じ値段で販売されていたために、Momoは結局座れなかった)、賃金がべらぼうに安いのでみんな何とかしてお金を稼ごうとして悪い方向に向かってしまうこと。残念ですが、そんなことが現実に起こっているので、Momoはユーゴに戻る気はないのだそうです。後2年ほどでPh. D.を取ったら、Australiaに移住するというプランを持っているみたいです。
MuryelにはFranceのPh.D.schoolの違いを話してもらいました。彼女は27歳でポスドクなので、こっちはびっくりしていたのですが、Franceでは厳しい条件の下、短い期間でPh.D.を取得できる制度になっているようです。彼女のだんなさんもポスドクだそうで、夫婦揃ってとても優秀なのだなぁと感心してしまいました。その日は食事の後France映画「Taxi」をみんなで見て楽しみました。
Katieからの手紙
このページでも何回か紹介している、歌の上手なKatieからメールがきました。彼女は1月下旬からmissionaryで研修を受けた後にウクライナへ布教活動に出かけています。Katieはとても信心深いカトリック教徒で(mormonではない)、もう結構いい年になっているのですが、今年になってからmissionaryに出かけていきました。そんな彼女から、何回か近況を報告するメールが送られてきました。最初はハワイで研修があり、missionaryの目的や、布教先での仕事のための訓練などを受けていたようです。その後、どこへ行くか指示が出されて、布教先へ出向するとのことでした。彼女は4月頃ハワイを出て、ウクライナへ行くことになり、そこから送られてきたメールはとても興味深いものでした。彼女が派遣されたのは、ウクライナの首都キエフから西に100キロほどの町、ジトミール(Zhitomir)です。大事故のあったチェルノブイリから200キロほどしか離れていないこともあり、この街では結構多くの障害を持つ人がいるのだそうです。ウクライナといえば大きな国なので、人々の暮らしはそんなに悪くないと想像していたのですが、実際は貧しい人が多くて、通りには学校にも行けずお金を乞う子供がいたりするのだそうです。Katieは町の教会で布教活動を行い、聖書の講演をしたり賛美歌を教えたりしているのだそうです。そこで出会う若者たちはとても優しく、またアメリカからやってきた彼女ら宣教師が珍しいのか、いつも彼女の周りに集まってきてアメリカはどんなところなのか、一生懸命英語を話そうと努力してくるのだそうです。残念なことに、町の多くの若者はhopelessで、お年寄りは「昔は良かった」といいながら、共産主義に戻りたいと話しており、実際ウクライナの中に、共産主義に戻そうという勢力もあるのだそうです。でも自由の良さを味わった若者は、貧富の差が出ているにもかかわらず共産主義に希望を見いだせないでおり、社会的にはちょっと不安定になっているのだそうです。こうした難しい状況の中、必死で神(キリスト)の救いを説くKatieの純粋な心にはいつも心を打たれます。もうすぐmissionaryを終えて、USに戻ってくるのだそうで、Katieと色々な話をできるその日を心待ちにしています。
新しい学生さん
さて、この5月から、僕に二人の新しい学生さんが付きました。一人は僕の知り合いの日本人女子学生Kさんで、彼女は昨年の夏からUSに来ています。既に帰国したAさんの紹介で知り合い、生物系の大学院を希望していると言うことで、時々相談に乗ったりしていましたが、このたび彼女の「ラボで働きたい」という強い希望により、僕の仕事を手伝ってもらうことになりました。彼女は東京の大学を卒業し、すでにmolecular biologyには慣れているので、こちらも指示を与えればそつなくやってくれているので、非常に助かっています。ラボでは特別なことがない限り英語でしか話さないようにしています。そうしないとお互いのためになりませんしね。
もうひとりは、韓国からの留学生のJung-Hoonさんで、この春からmaster studentになったばかりです。彼はまだラボでの経験がないので、一から教えていかなければなりません。なかなか骨の折れることですが、良い機会なので、こちらも出来ることを精一杯やっています。彼はとても素直な青年で、もう既に結婚していることもあり時々奥様からラボに電話がかかってきます。奥様は2世のKorean-Americanらしく、韓国語と英語のバイリンガルだそうです。そのせいか、彼は普段奥様と韓国語で話してしまうため、なかなか英語がうまくならないんだと教えてくれました。同じアジア人という気安さもあり、僕らはすぐに仲良くなり、いろんな話を実験の合間にしています。韓国ではロックグループX-Japanがとても人気があること、彼は僕も好きだった「将太の寿司」というコミックが大好きと言うこと、尾崎豊の「I LOVE YOU」は韓国でも大ヒットしたこと、などなど、教えてもらいました。幸いなことに、若い世代では日本に対する敵対心も薄れ、日本に対する関心は良い方向に向かっていること、北朝鮮に対しては、あまり関心がないことなど、結構意外な事も教えてもらいました。これから僕が居なくなるまでのつきあいになりますが、良い関係で行けるよう僕も心から頑張っていきたいところです。
映画Pearl Harbor
日本ではもうすぐ公開なのでしょうか? こちらではmemorial dayの週末に一足先に公開となった問題作「Pearl Harbor」。僕は公開3日目に見に行きました。真珠湾攻撃から60周年となる今、アメリカの視点で描かれたこの映画、どんな仕上がりになっているんだろうと、わくわくしながら見に行きました。結論から言うと、これは戦争映画ではない、恋愛映画だ、ということですね。肩肘張って見に行かず、「タイタニック」を見に行くような気持ちで映画館に足を運びましょう。主演のBen AffleckやKate Beckinsale, Josh Hartnettはとってもきれいです。とくに、最近子供を産んだばかりというKateの美しさは本当に目を見張ります。Benも格好良く描かれていますが、美少年好きの方なら、Joshの美しさには思わず息をのむことでしょう。男が言うのもなんですが、とにかく美しいです。映画の内容はまあだいたい予想していたとおりですが、3時間はちょっと長い。日本人は悪く描かれておらず(とはいっても、首を傾げるシーンはありますが)、非常によく考えて作られた映画だと思います。見所はやはり真珠湾攻撃のシーンですが、40分ほどの爆撃シーンは本当にすごい。これは見る価値アリです。というわけで、可もなく不可もない、というのが僕の印象ですね。
実はこの後、FredMeyerで大量に売られていたTORA TORA TORAを買って見たのですが、こちらは本当に面白かったです。日本とアメリカの合作で、日本人のシーンは舛田監督が撮影し、山本聡、田村高広、東野栄次郎といった日本人俳優が出演しています。ある程度史実に基づいていると思われ、こちらは恋愛シーンは一切無く、ある種ドキュメンタリーみたいな感じです。アメリカ側の失態、日本側のミスがきちんと描かれていて非常に面白かったです。もしレンタルビデオに並んでいたら、ご覧になることをおすすめします。
さて、僕の最近見た映画で面白かったのは、「Memento」、「Bridget Jone's Diary」、「Panic」の3本です。Mementoは記憶喪失のために、ショートタイムメモリしかもてない青年の物語で、時間が逆に向かっていくスリラーです。これは見る方をちっとも飽きさせません。今年度の映画の中でもかなり上位に入る名作でしょう。Bridgetは僕が最近はまっているRenee Zellweger主演のEnglish comedyです。日本でも原作がかなりヒットしているそうですね。内容そのものはばかばかしいといえばばかばかしいですが、とにかくキャラクターがかわいらしい。主演のReneeも自ら体重を増やして撮影に臨んだこともあり、Bridgetをとっても魅力的に演じていてこれも見る側を飽きさせません。ラブコメなので日本で公開のときには、デートに使えると思います。さて、僕の一番のおすすめはPanicです。これは本当に泣かされました。マイナーな映画館でしか公開されなかったので、日本で公開されるのかどうか分かりませんが、主演のWilliam H Macyがとにかく素晴らしい。家族家業のHitmanを哀愁一杯表現しています。僕の大好きなNeve Campbellも出てくるのですが、Neveも難しい役をうまくこなしていたように思います。殺し屋という仕事につくづく愛想を尽かせた主人公が、今まで一度も逆らえなかった親と、自分の誇りや家族のために闘いを挑むという物語で、特に最後の10分は泣けました。
TimとのHiking
一昨日の土曜日には、ラボのTimと一緒に近くの山にhikingに行きました。本当はtrailをゆく楽なハイクのはずでしたが、ショートカットしよう!ということになり、やぶの中をかき分け登っていくハメに。最初はまあ大丈夫だろうと思っていましたが、だんだん尽きることのないbushと森に不安がのしかかってきました。さすがのTimもちょっと不安になったらしく、Seiji, this is Bullshit. Do you have enough water?と聞いてきます。僕は3本ボトルを持っていたので、Timも安心し、結局3時間ほどかけて元のtrailにこぎつけることができました。道無き道を登っていったので、あちこちにスクラッチが出来ましたが、なかなかアドベンチャーっぽくて楽しかったです(しんどかったけど)。先週Brio D100というデジカメを買ったので、今回は少しhikeの様子を紹介しましょう。
Hikeの途中にて。こんな中を登りました |
bushを乗り越えて尾根に着いたTim |
山頂に経つ筆者。バックはSLC |
というわけで、今回はここまでです。