留学先への持ち物 |
今週は、先週書ききれなかった引っ越しに関してまとめてみます。引っ越しに関してやっておくことはだいたい以下の通りです。
国民年金に関しては先週にも書きましたが、3年ほどの海外滞在の場合は任意加入となるので、特に払わなくてもよいと言われました。家族の住んでいる市町村に住民票を移して、家族に代理で払ってもらうことは可能ですが、3年分将来の支給額が減るだけですので、僕は名古屋から奈良へ住民票を移さず、国民年金を払う手続きもしませんでした。海外転出届ですが、僕の場合は住民票のあった名古屋市昭和区役所に提出しました。海外転出届を出してしまうと、その時点で健康保険の加入から抹消されるので、(病院に通っている場合は)提出時期について気を付けた方がいいかもしれません。転出届を出すと、日本にはいないことになりますので、住民票を海外へ移すなんて事はしなくてもいいのです。
荷造りについてですが、先週も書きましたが、郵便局からは国際郵便小包で送ることが出来ます。一箱あたり20kgまでという制限があります。アメリカへ20kgの荷物を一箱送る場合、航空便で27.150円、SAL便で19.550円、船便で10.250円となります。詳しくは郵便局のパンフレットを参考にしてください。保険を掛けることもできます。他にも日本の運送会社の国際便を使うこともできますが、いくらかかるのかは知りません。さて、僕の場合、研究室からは、宝酒造の酵素の入っていた段ボール4箱とその倍の大きさの頑丈な箱1個の合計5箱にしました。持っていった主な物を列挙しますと、
これだけ送るのに、安全といわれたSAL便で66.600円もかかってしまいました。5箱のうち、3箱が1週間後に届き、1箱が2週間後に届きました。しかし、残りの1箱は未だ届いていません。火曜日までに届かない場合はDepartmentの事務の方か、大学の郵便局に相談する予定です。SAL便では、飛行機の空いた空間に荷物を入れるため、複数の荷物を送る場合はバラバラに送られることがあるようです。また、結構段ボールが変形していました。梱包の際は頑丈にしておく必要があります。今から思えば余り多くの荷物を研究室から送る必要はなかったと反省しています。送ってよかったと思うのは、実験ノート、生化学辞典、コピーした論文、教科書少々です。後は何とかなるものです。できるだけ小包で送る荷物は最小限にしておく方が良いと思います。それから、留学先の研究室がpublishしている論文は手荷物でもって行くべきですね。何も考えずに全部一色単にして送ったため、届くまで非常に不便でした。
さて、仕事以外の荷物ですが、僕の場合全て手荷物にして体と一緒にアメリカへ持っていきました。頑丈といわれて購入した、サムソナイトの大型のスーツケース1つ、大きな旅行用鞄1つ、ナップサック1つに荷物をまとめました。持っていった主な物を列挙しますと、
土産物は、奈良の観光客相手の専門店で相談しながら買いましたが、こちらで喜ばれたのは「和紙」です(特に女性に)。折り紙のようにも使えるし、ナプキンとしても使えます。アメリカの家庭の食事では紙のナプキンを普段から使うので、ナプキンはポイント高いかもしれません。日本の着物を着た女性を描いたコースター、お手玉なども子供のいる家庭では喜ばれました。箸は逆にそう喜ばれませんでした(使わないからかな?)。また、アメリカで友人あるいは先生の自宅に呼ばれたときに、家族や友人の写真を見せると大変喜ばれ、また話が何とか持ちます。アメリカでは本当に家族を大切にしていることを覚えておいた方がいいでしょう。僕も家族の写真を額に入れて飾るようにしました。あと、ドライバーなどは最初家具を組み立てるときに結構役に立っています。それから、「地球の歩き方」と「医師・研究者のためのアメリカ留学完全ガイド(岩崎幹季・岩崎顕味著)」は大変役に立っています(ほとんどバイブル)。マックが役に立っているのは言うまでもありません。
日本食に関しては、こちらでもいろいろ手にはいるのでさほど気にはしてませんが、即席みそ汁とふりかけはやっぱり多めに持ってきた方がいいかも。急に欲しくなります。僕のいる中西部にはさすがに味噌はなかなか手に入りません。カレールーやポッキーなどはこちらのマーケットで売っていました。米や炊飯器などもあります。現在は米は鍋で炊いていますが。電化製品についてはまた後ほどお話ししましょう。文具に関しても後ほどお話ししますが、日本でよく書類の整理に使っていたクリアブック(20枚入りでパンチ穴を開けずに書類を整理できる)やクリアファイル(単に書類を挟むもの)はこちらでは売っていませんでした。多めに持ってきて重宝しています。ピッピタイマーも売っていませんでした。
というわけで、だらだらと書いてしまいましたが、また何か思いついたら後ほどお話しします。
大事なことは、
1)研究室から小包で送る荷物は出来るだけ少なくし、2個程度の丈夫な箱にまとめること
2)自分で運ぶ物も出来るだけ少量に。アメリカであればたいていの物は手に入るし後で送ってもらえばよい
それではまた来週。