英語教室 |
さて、今週は6月から参加し始めた英語教室についてお話しましょう。
とにかく会話がしたい!
ラボだけでは知り合える人にも限りがあり、研究以外の話ができる友達が欲しかったのと、英語を話す機会を増やしたかったので、5月に英語教室を探しました。ラボではさすがに実験が優先なので、実験に真剣に取り組んでいるメンバーと雑談をする時間はそんなに多くありません。また、全員native speakerなので雑談にもなかなか聞き取りが大変で、話をせっかく僕に振ってもらっても、まごついてしまうことが今も多いです。話しかけるタイミングや、どんなことを話していいのか正直なところ今もよくわかりません。来てすぐの頃は、英語に関して少しだけ自信があったので、さあ来い、って感じでしたがその自信はすぐにうち砕かれ、ラボでも小さくなって緊張しっぱなしでした。それでも実験を始めるに当たってどうしてもいろいろ教えてもらわなければならないので、一生懸命こちらの意志を伝えてひとつひとつ教えてもらいました。ボスもとても親切で、discussionの際もこちらがわかるまで説明してくれるので、涙が出るほどうれしかったのを覚えています。こんなメンバーの親切に報いるためにも、会話能力をもっと身につけたい、という思いは日に日に強くなっていきました。そして5月も終わりに近づき、ようやく気持ちもほぐれてきた頃、Union buildingという大学の厚生課のような建物へ探検に行ったときにinternational centerを発見し、そこで夏の間だけ無料の英語教室のアナウンスを見つけました。大学の主催ではないのですが、大学のすぐ近くの建物で毎週水曜日の夜やっているので、実験を終えた後に参加できることもあり、参加することにしました。
英語教室の様子
6月9日、その英語教室に初めて行きました。予想はしていましたが、Chineseが圧倒的に多く、Japaneseは僕を含めてその日は2人、Koreaから1人、Europe系はほんの数人でした。その日は最初に背中に動物の名前を書いた紙を貼り、お互いにヒントを出しながらその動物の名前を当てるという、日本でも何回かやったことのあるゲームで始まり、次にいろいろな話題(自己紹介、家族、自分の国、自由な話題)に分かれてdiscussionを行いました。不思議なことに、ここでは緊張せずに話すことができました。次の週には、近くの公園で教室が開かれ、やってきた人とバレーボールをしたり、ベンチに腰掛けて話をしたりといった感じで行われました。偶然にもアパートの隣の部屋の人(Chinese)もこの教室に参加していたので、親交を深めることが出来ました。この教室はだいたい7時頃始まって9時半頃終わりますが、みんな自分の好きな時間にやってきて、適当な時間に帰っていきます。アメリカ式のパーティというのはどうもそんな感じらしいです。日本では時間に厳しかった自分にとっては、なんだかculture shockでした。また、僕はこの教室で新しい友達を作ることが出来ました。彼は香港からやってきた、English nameをMichaelという青年で、僕と年はほぼ同じ、去年の秋から薬学部でポスドクをしていると話してくれました。どんなことを研究しているのか、結婚しているのか、とかいろいろな話題で盛り上がり、彼の家にちょっとだけおじゃまさせてもらってスイカをごちそうになりました。彼の家にはアパートの人が共有している大きなパーティルームがあり、時々そこでパーティを行うそうです。彼は多くの友達をもっているようで、最初に彼に会ったときは、台湾から来たというEnglish nameをDavidという青年を紹介してもらいました。そんなわけで、彼の家でスイカを食べながら、「君には友達がいっぱいいてうらやましいよ」と言うと、彼はこう返事したのです。「台湾、香港、中国、北朝鮮、韓国、各国の間には対立があったりするけれど、ここで出会った(そうした国出身の)連中はみないい友達なんだ」
日本にいると、国と国の間の対立を、真剣に考えることはあまりないのではないでしょうか。しかしよく考えてみると、似た顔をしているアジア人の間でも、国と国の間にはわだかまりがあったりするのだと言うことを実感しました。これからも彼とはいい友達でいたいと心から思っています。
7月の英語教室では、みんなで3Aの野球を見に行ったり、バーベキューをしたり、と言う予定になっています。毎週水曜日の夜が楽しみになっています。
思ったこと
日本人はやはり英語はへたくそだと思います。英語教室でも、あるChineseに日本人の英語は発音が日本語なまりで大変聞き取りにくい、と言われました。多くのアメリカ人は、日本人が英語が下手なことを良く知っているようで、こっちがうまく話せないでいても、no problemとかyour English is not terribleと言って励ましてくれますが、実際はやはり聞き取りにくいのではないかと思います。しかし、それを気にしていては会話は始まりません。へたくそでも遠慮せずに話していくことが重要なようです。色んな人に話を聞くと、そうやって頑張っていれば、そのうちにいつの間にか耳が慣れてきて英語で話すことにも緊張しなくなるのだそうです。僕自身はというと、どうすればもっとnativeと会話できるようになるのか、いろいろ模索しています。まだまだこのホームページで紹介できるような段階ではありません。近い将来、皆さんにご報告できるよう頑張っていきたいと思います。
と言うわけで今週はここまで。来週は遅くなりましたが保険の話を少しだけしたいと思います。