サッカーとポットラック


みなさんお元気ですか。先週は時間の余裕が無く更新することが出来ませんでした。実は明日火曜日から2週間半ほど日本に一時帰国することになっていて、それまでに終えておきたい実験があったので、ちょっと頑張っていたわけです。従って、次回の更新は10月18日になると思います。先週でちょうどこちらへきて5ヶ月経ち、このホームページも回を重ねて見てくださる方も増えているみたいです。今後もアメリカでの生活を出来るだけ紹介していきたいと思っています。少しでも、僕自身の成長などが書けるように、日々頑張っていきたいですね。

 さて、今週は先週書くつもりだった二つの話について書きましょう。まずはサッカーの話です。
滞在してもうかなりの日数が経つのに、もうひとつ周りとなじめていない感じがしていたので、最近では何かお誘いがあれば出来るだけ参加するようにしています。このサッカーもそうです。隣の建物でtoxinの研究をしているNickという大学院生が、うちの研究室のGinaやJonと仲が良く、ときどきラボに遊びに来ます。彼はハワイ大学を卒業していて少し日本語が話せることもあって、僕にも良く話しかけてくれるので(英語で)、仲良くさせてもらっています。その彼が、"Bad soccer player"を探している、というのです。聞いてみると、サッカーチームを毎年作っているらしく、そのメンバーを探しているとのこと。「楽しむためのサッカーチームなので、うまい人ももちろん歓迎するけれどseriousにならないように!との注意書きつきで募集しているんだ」、と教えてくれました。「なかなかメンバーが集まらないんだけどSeijiはどうだい、サッカーしたことがあるかい?」というので、「Nagoyaで前に同じ感じでやってたことがあるよ。でもへたくそで体力もないんだけど」と答えると、「まさにこのチームにぴったりじゃないか、やろうよ。Have a fun!」とお誘いを受けました。時間のことと体力の不安があったので迷ったのですが、何事もやってみなければと思いチームに入れてもらいました。Ginaもplayするんですよ。そう、男女混合でやるのです。
 それで、早速シューズとトレーニングウエアを買い、14日の火曜日3時に大学内にあるサッカー場に行ってみました。結構色んな人が集まっています。太った女の子もいれば、Ginaのように小さい女の子もいる。女の子は3分の1ぐらいいたかな。アジア系の人もいれば、カナダ人もいて、個性が豊かです。そういえばNickは結構大柄でおなかが出ていました。大丈夫なのかな。でも驚いたのは、みんな若い! 僕が一番年食ってるみたいでした。そしてなんだかんだ言ってもみんなうまい! 僕が一番しょぼいではありませんか。女の子も本格的にやっていた人たちみたいで、なんか想像していたのとは違うみたい。これはえらいところへ来てしまったのかな、と思いましたが、前の登山の時と同じで、もうやるしかないわけで、腹をくくって始めてみました。
 それが結構面白い。みんなやっぱり若い! ほんとよく走る。僕なんかすぐにへばってしまいましたが、女の子なんかフォワードで走る走る。さすがにワールドカップで優勝している国の子なんだなあ、と思いました。男の子もみんな良く走っていました。そして僕が何度も空振りしても(あ〜はずかし)、文句は言われず、終始和やかな感じです。その代わりいいプレーがあるとNice Save!とかNice kick!とか、Nice try!などといってほめてくれます。そういえば、僕は「Sorry!」を結構連発していましたが、他の人はあまり言わなかったなあ。「おれにまかせろ」というときには、日本だと「オーライ!」とか「オーケー」、「まかせろ」とかいいますが、こっちでは「I go!」というのです。他にも色々面白いなあと思ったことがありましたが、後半はばててしまったので忘れてしまいました。ちょっと残念だったのは、まだ初めて顔を合わせる人たちばかりなのと、結構グループ出来ている人たちが多かったので、そんなに話は出来なかったことでしょうか。まあ、これから仲良くさせてもらえるでしょう。

 もう一つはポットラックパーティの話です。18日の土曜日の夜に、前通っていた英語教室がポットラック(持ち寄り)のパーティをするので来ないか、とお誘いを受けたので、肉じゃがとおにぎり(rice ball)を作って参加しました。肉じゃがの出来が少し不安だったんで、ラボにたまたまいたGinaとTim, Marianに試してもらいました。合格をもらったんで(Timは"I know Seiji is poisoning us!"なんていってましたけど)、とりあえず安心して持っていきました。
 前回はやはりChineseが圧倒的に多かったので今回もそうかなと思っていたのですが、どっこい、今回は人数も多く色んな国の人に会うことが出来ました。秋のsemesterになって人がずいぶん入れ替わったみたいです。Chineseより多かったのはKoreanですね。先述のサッカーで知り合ったEnglish nameをDavidというKoreanの男性もお姉さんと一緒に来ていました。そうそう、同じアパートのKoreanの人もこの秋から英語教室に来ているらしく、赤ちゃんと一緒に顔を出してました。DavidにKorean料理を教えてもらいました。日本料理に似ていて、とてもなじみやすくおいしかったです。常連のKarenも来ていて、夏は短かったねなんて話しました。
 それから、Polandからきているポスドクの女性と話をしました。彼女はすで3人の子持ちです。Polandといえば”愛しのChopin”なので、まずはChopinの話で盛り上がり、次にポスドク生活について話しました。お互いEnglishにはまだ苦労しているという話になりましたが、彼女に言われたのは、「あなたは忙しいと言っても自分の時間はたくさんとれるはず。私は家に帰ると子育てがあるのよ」。最近忙しいので英語の訓練を怠けていましたが、それは甘えだったんだと痛感しました。みんな努力していることを思いだしました。他にもMexicoからきている非常に陽気なCarloやChineseのAmyと話しました。
 今回最も長く話したのは、Brazilから来ているGaldinoでしょう。彼はこの秋からUのgraduate studentになったそうで、1ヶ月前に来たばかりだそうです。Brazilだからsoccerの話をしようとしたら、soccerはも8年もやってないんだよ、というのです。ははは、Brazil人はみんながサッカー好きでうまい、という先入観で話してはいけないみたい。逆に言えば、日本人はみんな相撲好きで相撲がうまい、というわけではないですよね。じゃあどんなスポーツが好きなんだ、と聞くと、バレーだというので、しめしめ、これなら僕の得意分野なので、盛り上げられるぞ、と去年の世界選手権の話をしました。ハンサムなジバはやっぱりBrazilでも人気高いみたいです。また、彼はアマゾン川の河口近くに住んでいたそうで、日本人のコロニーが近くにあるそうです。写真を見せようかというので、是非、というと、なんと見せてくれたのはプリクラでした。世界中にあるんですね。このGaldinoは先週メールをくれて、これからも仲良くしてもらえそうです。
 そして、パーティもお開きになったので、帰ろうとすると、Koreanの女性(めちゃかわいい)が「あなた日本人ですよね」と日本語で話しかけてくるではありませんか。ちょっと意地になって「Yes」と英語で答えると、「顔見てああ日本人だなと思ったんですよ。私、韓国の大学で日文学科にいたので日本語が話せるんです」というのです。それから少し話をしていたら、後ろに大柄な男性が待っているので「Is he your husband?」と聞くと「そうです。あなたの家族は来ていましたか?」というので、「No, I'm single.」と答えると、たいそうびっくりして「ええっ! どうしてですか? 独身主義なんですか? ちなみに何歳なんですか?」「I'm 29.」「ええっ! 私27なんですけど同じ年だと思ってました。若く見えますね」「Why do you think so? When I entered in univ. of Nagoya, people sometimes said to me, "Are you graduate?"」「顔の肌とかきれいです。」・・・なんちゅう会話や、と思いましたがとにかく昔と違って今は僕は若く見えるそうです。結局その韓国人夫妻の車で家まで送ってもらいました。偶然にも僕の今いるアパートの3階にこの春まで住んでいたそうです。このカップルのかわいいこと。駐車場までの暗い夜道で足下が不安定なところがあったのですが、奥さんの方が怖がってきゃあきゃあ言うのに、だんなさんは意地悪してどんどん行ってしまいます。でも見かねたのか、旦那さんの方から手をつないで仲良く歩いていきました。こんなところはまあ万国共通なのだな、と思いました。

 というわけで、研究の方は相変わらず忙しくしていますが、週に一度はこのように息をぬく機会を作るようにしています。
あさってからは久しぶりの日本ですが、英語を忘れないようにしておきたいですね。それではまた来月!

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