日本人との交流 |
さて、今週は最近増えてきた日本人との交流についてお話ししましょう。今までにお話ししたと思いますが、Utahには日本人はほとんど居なくて、スーパーで日本人らしき人を見かけてもしゃべっている言葉を聞くと中国語だったりして、ほとんど会う機会がありませんでした。また、来てすぐの頃にマーケットで見つけた日本人に話しかけたら露骨にいやな顔をされてしまったので、それ以来日本語を聞いてもこちらから話しかけていくことはしなくなりました。それに僕の場合、同じアパートに名古屋の時の先輩が住んでいるので、日本語を話せないから寂しいと思うことはそれほどありませんでした。
9月になり、少しこちらの生活にも慣れてきた頃、同じアパートに日本人が引っ越してきました。彼女はUniversity of Utah(以後Uと略)で大学院生をやっており、Utahには長く住んでいるとのことで英語も堪能、そしてありがたいことに非常に親切なのでときどき買い物の時に車を出してもらって助けてもらっています。僕が研究室以外にもアメリカ人の友達が欲しい事を話すと、知り合いのアメリカ人のカップルと晩ご飯を食べる機会をセッティングしてくれました。それが昨日だったのですが、このカップルがまた気持ちのよい人たちで、僕の下手な英語でも我慢して聞いてくれてありがたかったです。彼らの家は、男性の方が部屋の塗装など全てコーディネイトしたらしく、非常に暖かみのあるきれいなお部屋でした。おきまりのように犬が居て、骨をがりがり噛んでいました。かわいいのなんの。
また、僕のホームページを通じて知り合いになったUの日本人ポスドクの方(医学部)とも先日会う機会がありました。その方も非常に感じの良い方で、すぐになじむことが出来ました。まだ日本語の読めるコンピュータ環境にいないらしく、メールは英語でやりとりしています。ポスドクの仲間は、やはり英語で苦労している点が同じなので、この間会ったときもついそう言う苦労話で盛り上がってしまいました。
そして今日は夏の間通っていた英語教室のValerieに誘われて(彼女の英語教室は有料のclassの他にもイベントを企画していて、メールでその内容が送られてくるのです)、African americanの教会に行って来ました。前に6月に一度行ったことがあるのですが、その時にはみんなが「ハレルヤ!」とか「ジーザス!」とか絶叫して、肩を抱き合い涙を流しているので、あまり感情を表に出したがらない日本人との違いの大きさにびっくりしましたが、今日は比較的静かでした。聖書の一節をみんなで斉唱し、ゴスペルを歌い、献金をして、牧師さんのお話を聞きました。リーダーについての話でしたが、途中から良く聞き取れなくて、結局何を言っているのかわからないまま終わってしまいました。ところで、この教会ツアーに日本人が一人来ていて、その方とも今日ゆっくり話をすることが出来ました。日本の大学を卒業してイリノイで3年間勉強され、今Uで大学院生をなさっているとのこと。英語教室にこの秋から来ている彼は、とっても自然に人の中に入っていくので、すてきだなと思いました。年齢も近く実は結構趣味も近いことが分かり、これから仲良く出来そうです。
このように最近少しですが日本人の知り合いも増えてきて、ひとりでさびしい、ということは解消されてきました。そして、英語で苦労しながらも一生懸命生活している仲間がいることは、僕の気持ちを奮い立たせてくれます。日本人べったりではいけませんが、日本人との交流を全くなしにするのも変な話なので、バランス良く、励まし合いながら生活できれば良いなと思います。ではまた。