岡崎断片発見50周年記念

 
 

岡崎フラグメントー不連続DNA複製モデル 50周年記念国際シンポジウムが、名古屋大学で開催されました。岡崎フラグメントによるラギング鎖の不連続合成は、すべての生物に共通な基本原理であることが確定し、ワトソンークリックが発見した「半保存的DNA 複製」とともに、DNA 複製の2大原理の一つとなり、世界中の教科書で取り上げられています。岡崎令治博士は、広島で中学2年のときに被曝したことが原因で、1975 年、44 歳の若さで白血病でお亡くなりましたが、その後、御夫人の恒子博士が、令治博士の遺志を継いで名古屋大学で研究を継続し、詳細な機構を解明しました。岡崎令治博士がご存命であったら、ノーベル賞確実と言われていたこの発見が、名古屋大学において、全く独自のイノベイティブな研究として遂行されました。発見50周年を機に、発見当時のエピソードから、岡崎フラグメント発見から派生した現在の最先端の研究を発表してもらい、岡崎フラグメント発見の重要性を再確認しました。岡崎恒子博士を生命理学で良く知っている現役教授で残っている本間先生が、お世話を中心になって行いました。