2008年 1月21日


寺島君
Nature, Vol. 450, No. 7173, 1195-、シナプスの可塑性に関する論文 2光子励起とCaged された伝達物質(glutamateだっけ?)を用いて局所的にシナプスを刺激して、その後のシナプスの応答性やスパインの大きさの変化を調べた仕事。
レジュメの図、一定以上の刺激を加えておくとご近所の閾値が下がる旨、すごい結果!だけど丸印と三角印の場所、どうやって選んでるんだと思っていたら、ちゃんと何カ所も時間を変えて沢山データを取っていて、10分以内、10ミクロン以内ならばOKとのこと、やはりすごいです。ただその正体は未だ不明。寺島君は何かの因子が拡散でノと冷静に常識的に言っていましたが、膜になんか変化が起っているのもいいかな?と妄想してました。

吉住さん
Science, Vol. 318, No. 5854, 1258- & 1266-、受容体の構造決定
今日は、このScience でアドレナリンのGPCRの構造を決めた仕事が2つ続きでありました(GPCRについては、分4で須藤さんがコロしました)。Natureでは同じ最終著者の、Ca-、Na/K-、プロトンのいずれもポンプの構造に関する3つの論文があり、PNASにもLactose permeaseとカチオンチャンネルの仕事がノどんどん膜蛋白質の構造が決まって行きます。

伊藤さん
PNAS, Vol.104,Issue 36 & 39
リス対ガラガラヘビ(14372-)、具体的にどんな実験やったのか(リスを脅かすのに本物の蛇を使うたのか模型を使うたのかなど、やガラガラヘビとネズミクイの違い・見分け方など)結果もさることながら実験の仕方自体が面白そうな実験生態学の仕事です。ミオシンVの歩くときの上下動(15328-)もなかなかすごい結果だし。リン脂質を変えたらLactose permeaseの野生型の結果を得るのに成功したって(15294-)、いったいどう変えたのか気になるし。 どれを感想のネタにスッかな?と子宝草の話(15578-)を聞きながら、遊星よりの物体X(遊星からの物体X、ではないので注意)を1人思い浮かべていました。

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