4月19日(By KI)
福岡くん:イオンチャネルの ball-and-chain mechanism による inactivation の解除に、ball 部分と膜の PIP2 の結合が関与しているという話が面白かった。
坂野さん:枯草菌タンパク質の局在の話。胞子側の膜タンパク質の局在に母細胞側のタンパク質が関与するという中身も面白かったが、「私も局在屋の端くれとして、こんなきれいな仕事をして表紙を飾りたい」というコメントがよかった。
楠本さん:Yersinia 菌の YopH が Lck を脱リン酸化して T cell antigen receptor のシグナル産生を阻害するという話。Immune synapse という言葉を初めて知った。
岡部さん:Staphylococcus epidermides の細胞壁結合タンパク質 SdrG の結晶構造解析。フィブロネクチンとの結合により構造変化するようだが、"dock, lock, and latch"というネーミングが catchy な感じ。
伊藤さん:C. elegans が微小管結合タンパク質 tau を持っていないこと、野生型 tau 自身が toxic なことを聞いて、びっくり。この系は面白いかも。
瀧口(金)さん:電位依存性 K チャネルのゲート開閉メカニズムについて提唱されている3つのモデル (1) sliding helix, (2) paddle, (3) transporter のうち、変異体の解析により3番目を支持する結果が得られたという話。理屈はよくわからないが面白そう。
最後に一言:今回は発表者が6名もいてたいへんだった。

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