11月 1日(By YI)


Science 稲葉さん
淡水カメが一ヶ月間、無酸素状態で代謝を下げて、一ヶ月間生存するのに対し、フナでは、代謝をほとんど変えず、血管の拡張だけで5日間生存するという話がおもしろかった。
また、乳酸は疲労物質のイメージが高いけど、酸性化した状態になると力がでるというのは不思議な感じです。

JBC 寺島さん
MsbAを通して新生された脂質lipidAが移動するという話。これらのことを生きている細胞でみたというところが目新しいことだと思われました。

PNAS 谷ヶ崎さん
トウモロコシの染色体が色分けされて、区別がつきやすくなっているのはみごたえがあった。
またiron-dextranを含ませておいたライソソームを用い、鉄の入った結核菌入りのvesicleから、結核菌のmutantをスクリーニングするところがおもしろかった。

EMBO 小幡さん
大腸菌のTatABCを用いたタンパク質輸送において翻訳後のTorAの二つアルギニン残基にシャペロンであるTorRが結合し、その後にシグナル配列がとられ、輸送されていくモデルがわかりやすかった。

PNAS 野村さん
Bacillusのvoltage依存的なNaチャネルにおいて、そのmutantにすると走化性が全く逆になるというところがおもしろかった。枯草菌のchemotaxisは大腸菌と比べると複雑なので、その方向からみても解析されていくといいなと思う。

Nature 川岸さん
ノアの箱船の話がシミュレーションによって科学的にほんとにあったかもしれないことに驚いた。
また線虫の右と左の感覚神経の発現の調節の仕方が異なるgcl5,7で制御されているのも知らなかった。そのさらに上流にあるカスケードもわかっていくと面白いと思った。



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