2008年 4月22日

須藤さん(Nature vol. 451, No. 7177 & vol. 452, No. 7186)
植物のジベレリンシグナルの下流にある、DELLAタンパク群の話。植物の成長に、光とジベレリンが協同的に働いていることは分かっていたが、どうやってクロストークしているのか分からなかった。今回、DELLAからPIF3へ行く経路が見つかったとのこと。figureにのってたような簡単な図式のカスケードだけではないだろうから、もっともっと複雑なんだとは思いますが。それにしても、「でらタンパク」とか「でらドメイン」と聞くと、名古屋人はツボにはまります。どえりゃーはちょっと年の人しか使わせんけど、でらはまだ若い人も使うでね。

小池くん (Science vol. 319, No. 5865 & vol. 320, No. 5873)
S. aureusが感染して膿瘍を作るときにそれを阻害するカルプロテクチンの話。好中球から出てくるカルプロテクチンが、S. aureusの増殖をMnやZnをキレートすることで抑えるようです。膿瘍って、ネットで調べてみると皮膚の写真がいっぱい出てきて実に痛そうです。

陽子さん (PNAS vol. 105, No. 11 & No. 1)
海のバクテリアはchemotaxis responseが速い?という話。測定系をとりあえず作ったということなんでしょうか。これだけでは何が大腸菌よりも早いのか、レセプターの感度がいいとか泳ぎそのものが早く泳げるとか、詳しいことはさっぱり分かりません。泳ぎが速かったらすごいですね。どんなべん毛なんでしょう。

BACK