2005年5月 9日
寺島君(Cell: Vol.120(6) 817, Chacinska et al.)
TOMとTim:タンパクの膜への挿入と、matrixへの輸送のスイッチングのメカニズム。
新しいサブユニットTim21(TOM22と相互作用してTOMとTimを付ける役割)がタンパクの膜への挿入に必要で、反対にmatrixに引っ張られるときはPAMというタンパク質が必要というお話でした。
谷ヶ崎さん(PNAS: Vol.102 (4) 1181, Wassenhove et al.)
Visual情報とAudio情報の認識の話。
これまでVisual情報とAudio情報を統合していると言われていたが、実はそうではなくて先にVisual情報が入り、Audio情報をサポートしているだろう。
ということなんですが、同じ被験者を使っている場合、前の実験の記憶とかの要素はどうやって排除しているのでしょうか?あんまり関係ないのかな?
田島さん(Science: Vol.307(5712) 1104, Nojima et al.)
朝からゴキブリの話を聞かされてチョット…
ドイツゴキブリ(?)の雌15000匹から性フェロモンを分離、合成した話。
合成した性フェロモン(キノン系物質)で実際に雄ゴキブリを捕獲できるということで、確かにゴキブリほいほいに使えそうですね。
ところで、実験室で作業している間には寄ってこないんでしょうか?先日ラボでゴキブリが出現した(ばんちゃんの悲鳴)のでちょっと気になりました。
伊藤さん(Nature: Vol.433(7028) 815&834, Chen et al.)
HIVに対する抗体が効かないワケ。
CD4に結合した場合と、結合してない場合の構造を比較して、大きな構造変化がわかったというお話。二
次構造をほとんど変えずに、タンパクの半分が場所を入れ替えるなんてビックリです。
恐ろしいことです。
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