2005年10月17日
瀧口金さん Nature vol.436 no.7050 p.468/568
抗癌剤の新しい処方法。癌細胞による新たな血管形成を妨げる薬剤を脂質膜で包んだ約100nmのタマに抗癌剤を入れて投与するというもの。どうやら従来の癌細胞を直接やっつけるという方法ではなく、その 成長に必要な補給路を断とうという戦法らしい。
でも副作用も大きそうです。

稲葉さん Science vol.309 no.5737 p.1096
GFPのある変異体はフォールディングの具合(段階か?)によって色が変わるという。それを使って、一分子 の折りたたみの状態の変化を見たというFigが紹介された。Unfoldする瞬間になにやらオシレーションが見られるらしいのだが...。
題名にあるResonanceとはなんだろうか、それが気になった。

寺島さん PNAS vol.102 no.36 p.12974
植物の細胞壁にあるシグナルタンパク質の前躯体によるキズの感知の話が面白かった。細胞が傷を負うことで細胞壁にあるそれらシグナル前躯体が成熟体になって防御(修復?)機構が応答するというメカニズムらしい。
免疫系ともなんらかの関係があるのだろうか。

本間さん Cell Vol.122 no.5 p.649
腸管細胞での鉄分の取り込みについて、ヘムとして取り込む系が分かったという論文(だと思います。)
ヘムって平たいんですよね。どういう分子的なメカニズムで膜を通過するのだろうか。疎水性なんだっけ?



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