2005年12月 5日

稲葉君 Cell 123(2) & 123(3)
Eaterという遺伝子の発見。ハエでPhagocytosisに関わる、元々存在するであろうと思われていた遺伝子を同定した。
何で今までとれなかあったんだろ?
Yeastのendcytosisにactinが関わるという話。多くの変異体をつくってendcytosisを蛍光で追っている。
各役者の仕事を細かく明らかにしていた。セルっぽい話ですね。
役者の数が多いのによくやるなぁ、凄い。

寺島君 Nature 7055 & 7065
7055はチンパンジーゲノムの特集号でした。ゲノム配列どんどん解けてますね。
僕の使っている細菌のゲノム配列も誰か解いてください。
neurotransmitter-gated ion channelの話はなかなか面白かったです、実験の方法も結果も。
cis-Proとtrans-Proに注目してよりcisに近い場合はchannelが開いていて、よりtransに近い場合は閉じているとのことでした。
あと、線虫がバクテリアを食べて感染するとその状態を学習、次にバクテリアにさらされると逃げるという話も面白かったです。
温度走性とかと関連するとどうなるのかな。

松浦さん PNAS 102(38) & 102(40)
RNaseP RNAの結晶構造。配列の保存性やクロスリンクのデータを併せて、活性部位の予測やtRNAとの複合体のモデルを出しています。
かなりはっきりとした構造がわかったので、これから色々とわかってくるかも。
cAMP依存性protein kinase(PKA)はchemotaxisのときにpseudopodで局所的に活性化されるという話。
pseudopodを分画して活性を調べる実験手法がびっくりでした。物理的にそぎ落とすとは。

本間さん Science 5731 & 5753
Myxoccocus xanthusのtype IV piliを用いたtwitching motilityの話。方向転換をするとき、piliをはやす位置を変えることで方向を変える。FrzS-GFP(FrzはMyxoccocusのchemotaxis systemの遺伝子)の局在する方にpiliがはえて、その局在がpiliの向きに対応してダイナミックに変化する様はまさに凄いの一言。
bacteriaのDNAの取り込みの話しも面白そうでしたが、今度の分4のコロキウムでやるみたいなので、詳しいことはその時に期待。

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