小池くん PNAS, Vol. 106 (21, 7)
myosin VIIAで、tailがheadに結合してATPase活性を抑えていることが分かった。 myosin Vと同じ機構らしいです。head-neckの抑えられる部分と、tail側の抑えるのに必要な部分まで決めています。
バクテリオファージSPP1の、gp15とgp16のモノマー構造をNMRで決定しました。以前から出ているクライオの像と重ね合わせて、モデル図も作ってます。リングなんですが gp16の穴は小さく、変異を入れて架橋して、実際にgp16がDNAの注入に重要なことを確かめています。モノマーの構造で、複合体モデルにばっちり合うものなんですね。
本間さん EMBO J., Vol. 27 (11, 14, 19, 20), Vol. 28 (9)
真核生物と古細菌が持っているCCA付加酵素の構造を解きました。単独の構造はすでにNatureで出されてましたが今回tRNAとの複合体で出しました。YouTubeには「CCA付加酵素の反応機構」で出てますね。
LIS1は滑脳症の原因遺伝子産物であることは分かっていたのですが、何をしてる分子なのかは分かっていませんでした。今回、ダイニンやキネシンを加えたvitroの系で運動性を見ています。分子メカニズムからその病気を発症するまでは、長いというか分からないものも多いですね。なぜDNA helicaseで早老症なのかとか。
コーロバクターのCrescentin。GFPをつけてみると、膜から離れたときにらせん状になるらしい。しかも大腸菌で発現させてみると、長い大腸菌がらせん状になるみたいです。よほど強固な構造体なんでしょうね。写真だけみると何かの寄生虫かと思いまし た。私、今、自然に長くなる菌を飼ってるのですが、発現させてみたいです。