2006年 4月10日

桜もこの雨で散るでしょうか、今年も速報が始まってしまいました。あ゛−…。とりあえず講評を始めます。
まずは、某お昼の番組が好きそうな話題から。ビタミンDでTLRが活性化、抗菌ペプチドの発現が誘導されて、結核菌に対する免疫力があがるとか(Science, vol311, no.5768, p1770-, 入枝)。いつ頃、どんな調理法で摂取しましょうか。椎茸のお吸い物なんてどうでしょう。その香りは左右の鼻腔でステレオに感じることでにおいの方向を感知するらしいです(Science, vol311, no.5761, p666-)。鼻の話題の次は目に移りましょう。見えないはずのものが見えてしまった人はお医者さんへ、見えないものを見えるようにした人は雑誌に投稿しましょう。PNASの記事はmRNAを視覚化しています(vol47, no.102, 17008-, 小嶋誠司)。意外と小さく折りたたまれていました。視覚化技術で忘れてならないフーリエ変換。数学はさっぱりですが、タンパクの構造は図示してもらえればわかったような気になれます。今週は2題、Na+-,K+-channel(Nature, vol440, no.7083, 小嶋勝)とaerolysin(EMBO,vol25, no.3, 瀧口陽子)です。アバウトさが必要だったり、かと思えばしっかりした構造をとらねばなかったり、この適当さがタンパク質の魅力でしょうか?
 以上、敬称略で。
春はあけぼの。でも私は大抵おぼえません。それでは、おやすみなさい…。

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