2007年 2月19日

皆さん気付いていましたか?
2006年度後半の速報の講評が鈴木で始まり鈴木で終わるという事実を!
それでは講評に行きます。

寺島さんでNature、vol. 444のno. 7119と7120
7120の701;舌の長いコウモリがいる。花粉を媒介するコウモリは舌が長いので、舌に花粉がつくらしい…
単発ネタですね。今後どうやって話が発展するのでしょうか?写真を見れば一発で分かるので、こういう話は和みます。
7120の766;シアノバクテリアでダイナミン様タンパクの構造を解いた。
ヒトでできないから、とりあえずバクテリアでやったそうです。GDP有り無しの状態を見ていました。ちなみに、このタンパクが、シアノで何をやっているかは不明です(膜にはあるらしい)。

本間先生がScienceのno.5795, 5800 & 5813 (vol.313, 314, 315 )を紹介されました
5795の1914;目の進化を遺伝学的に。
オウムガイ、タコやロブスターといった様々な生物の目の進化について、発生などを比較しつつ遺伝学をやりました。いろいろな生物の目は高校の教科書に載っていましたが、遺伝学的な立場からの研究は少なかったのか?
5800の789;BZ反応なので
BZ反応を知らない方がかなりいたのは意外でした、年代の差ですか。ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov-Zhabotinsky reaction)でググれば(google検索すれば)wikipediaにも出ていますのでどうぞ。

坂野さんがPNASのvol. 104, no. 5とno. 7
no. 7の2372;コレラ、ToxT、Mekalanos
コレラ菌のToxTのダイマー化とコレラ毒素産生に関する話です。
no. 7の2408;緑色の光で動く大腸菌
フォトロドプシンを大腸菌で発現させて、光を当てたときのアウトプットとして菌の運動やべん毛の回転速度を見た。結果、緑色光でよく運動するらしいです。

川岸さんがCellのvol. 125 (6); vol. 126 (5); vol. 128 (3)を紹介されました
126 (5)の929;いつものHAMPドメイン。分4A館では普段のディスカッションに出てくる常連論文です。もうこんなに昔の論文だったのかとしみじみ。
126 (5)の869;Yersinia protein kinase A (YpkA)の構造と機能
Yersiniaといえばペスト菌が有名ですが、恐ろしいことに各地で多剤耐性菌も出てきているそうです。この論文では病原性に関わるSer/Thr kinaseであるYpkAの構造を解いています。さらに、ミューテーションを入れて解析して、機能と結びつけるところまでやっていました。

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