吉住さん Science #5879 & #5887
#5879-p1050:ミトコンドリアまたは細胞質のチオレドキシンが、NO修飾をはずす役割をしていることを発見した話でした。これまで修飾をする側の酵素は見つかっていたのですが、はずす側は見つかっていなかったそうです。丁寧な生化学の仕事で、活性を検出しながら精製し、最後はMASSで同定していました。
#5887-p372:ハエを使って、Sleep-promoting factorのSLEEPLESSという遺伝子を同定した話です。トランスポゾンを利用して常に活動している変異体をスクリーニングしていました。SLEEPLESSに変異が入ると、寿命は野生型にくらべて半分になってしまうのです。この因子はK+channelを制御する因子らしく、これから研究が進展して行きそうです。
大野さん PNAS 105(27)
大野さんの紹介は、前回に比べてずいぶん良くなったように思います。ポイントを押さえて説明するところに進歩が見られました。あとはもう少しハキハキしゃべることを心がけましょう。今日の発表ではp9227のDronpaの光らないときの構造が面白かったです。最初にこのタンパクについて分子生物学会で講演を聞いたときはとても驚いた記憶があります。構造そのものはbright型とdark型であまり変わらなくて、水素結合によるクロモフォアの安定化が、発色に関係しているようです。
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