2008年 9月30日


寺島くん (Nature Vol 453 No.7194, Vol 454 No.7204, Vol 455 No.7209)
新規のユビキチンプロテアソームが見つかったという話。なんとプレクストリン様ドメイン(PH domain)に結合するらしい。PHドメインって、シグナル伝達分子の中にけっこうあるんですけど、これ分解されちゃうんでしょうか。
p-クマロイルホモセリンラクトンを使う、新たなクオラムセンシングが見つかったとのこと。話は違いますが、いわゆる環境中にメジャーに存在しているけど培養できない菌、たくさんいるそうですから、まだまだ新しいものが見つかりそうな気がします。

小池くん (PNAS Vol 105 No.25, No.36)
海洋性バクテリアのポラリバクターのゲノムが解明された。もう出てたような気がしたんですが、違う株かな?CO2固定経路があるというのが新しかったのかな?この菌は海の表面の方にいて、クロロフィルの光合成システムは持ってないので、海にさんさんとふりそそぐ太陽エネルギーはプロテオロドプシンでATPに変換されます。
ビブリオコレラで、トランスポゾンを使って運動能に変化を与える新規分子FlgTが見つかった。つぶしたらmot-になることぐらいしか分からず、何なのか今のところ不明。べん毛コンポーネントかまだわからないのにFlgと名付けるのかとか、想像だけでなくもっと調べろとか、みんなには不評でした。

本間さん (Cell Vol 133 No.1, No.2, Vol 134 No.3)
yeastの寿命調節に関わる新しい因子、Gcn4が同定されたという話。60Sリボソームをつぶして、キナーゼの阻害剤をふりかけるなどいろんなことを試してみて、寿命が変化するものをスクリーニングしてきたそうです。酵母をえんえんと分裂させ続けるのって根気が要りそうです。
ベシクルトランスポートに関わるCOPIIアセンブリの構造を、クライオ電顕で見ましたという話。Sec13-31だけでは8面体のものしかできなかったけど、今度はSec23-24と Sec13-31で、より大きな32面体のものが再構成できたみたいです。電顕写真ではごつごつの粒で、素人にはゴミにしか見えません。


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