2010年 2月22日

寺島さん (Nature Vol. 462 No. 7273, 7274, 7275)
アブシジン酸受容体の話ですが、今回受容体、ABA、PYA/PY2/PCARの三元複合体の結晶構造などが解けたり(p602, 609)、in vitroでシグナル伝達機構の再構成をしたとのことでした(p660)。ゲート・ラッチ・ロック機構によりABAをしっかりとつかむところはうまいことできてるんだなと思いました。
p854 : DNAプライミングループの話。ラギング鎖のプライミングループやヘリカーゼによるリーディング鎖の速度調節が行われているとのことですが、リーディング鎖とラギング鎖の複製速度の違いについては深く考えたこともなかったです。

陽子さん (Science Vol. 325 No. 5940, 5942, 5944)
p626 : ヌクレオソームとRNA ポリメラーゼIIの話。塩濃度を増やすとヌクレオソーム構造が不安定になり、それによりポリメラーゼが動けるようになるとのことでした。ポリメラーゼの動き自体がもう少し詳細に分かるといいですね。
p826 : こちらも動く話、キネシン。+端に進む方向には摩擦が少なくなるとのことでした。僕にも8nmのステップは取って付けた様に感じました。

大野さん (PNAS Vol. 107 No. 6, 7)
p2751 : テトラヒメナのmatingの話。脂質の曲率についての話でしたが、こんなにはっきりと脂質の分布が変わるのかとびっくりしました。だけど確かにmatingしているのかどうかは気になります。あとmatingに必要な時間とかも知らないと理解するのは難しいと思いました。

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