今回初めて感想の担当になりました。感想を書くことを考えて、いつもより集中して聞いていることができたので、毎週感想やってもいいかも・・・なんて思いました。それでも最後の方バテてきたので、2人がちょうどいいな、と感じました。
吉住さん(Science Volume 327, No.5961, 5966, 5967)
protein-based organelleの話がおもしろかったです(p81_#5961)。こういうものがあるのを、私は知りませんでした。Eutのオペロンのうち、いくつかのタンパク質で殻を作って、他のタンパク質がその内部で酵素として働き、エタノールアミンを代謝している。一連の酵素反応をするのにとても効率がいいと思ったし、アルデヒドを流出させずに代謝できるのもいいと思いました。どうやってこのオルガネラが細胞内で構築されて、どのようなバクテリアに、どのような種類のものがどれだけあるのか知りたくなったので、コロキウムにやるのもアリかなと思った矢先、本間さんに「速報くらいがちょうどいいテーマ」と言われてしまいました。
小池さん(Cell Volume 140, Issue 5, 6, Volume 141, Issue 1, 2)
細胞に2種類の薬剤を投与した場合、細胞内のタンパクレベルは単独で投与したときの重ね合わせになるらしいです(vol. 140#5, p643)。複数の薬剤の効果が独立であるならば、納得できると思いました。研究が進めば何十年か後には、薬剤でタンパク質の挙動を制御する実験方法がメジャーになる日がくるのかもしれません。
c-di-GMP結合タンパクのYcgRがMotAに作用しているという話(vol. 141#1, p107)。いくつかの実験をしていて結果は矛盾していないんだけど、YFP-YcgRが基部体に共局在している写真がわかりにくかったです。大腸菌で多べん毛だから仕方ないけど、私はビブリオで極局在をみていたいと思いました。
野々山