2010年11月8日

11月に入り、なんとなく気ぜわしさを感じる今日この頃です。 ちらほら風邪引きさんも増え始めてますので、体調管理はしっかりしましょう。

本間さん-Nature
466(7302)-p77: Caulobacterと大腸菌といった細菌において、mRNAの空間的組織化を調べた論文。細菌のin situって初めて見ましたが、かなりきれいに見えるんですね。Vibrioのべん毛関連遺伝子でやったら、やっぱり極付近が光るのかな?等と思いました。
467(7318)-p991: コレラ菌(Vibrio cholera)由来のMATE輸送体NorMの分解能3.65 ÅでのX線構造を決定した論文。陽イオンを結合した状態での構造で、輸送サイクル中、基質には低親和性を示す段階に当たるらしい。Transporterならではですが、陽イオンの結合(電気化学的勾配)/基質の輸送の共役のダイナミクスが見てみたいです。

割石くん-PNAS
107(9)-p4135, 107(40)-p17164: アクアポリンのお話。これまでに解けている構造からH2Oかglycerolへの浸透性の違いを考察しています。チャネルにおける選択性は、PomABと同様、まだまだすっきりとした回答は得られないですね。
107(40)-p17223: クラゲの捕食について。流動性(?)を測定してる図がきれいなのと、クラゲの写真がおもしろくて魅入ってしまいました。

鈴木くん-EMBO
29(14)-p2276: Ras like G-proteinであるMglAがミクソコッカスの細胞極性と運動方向を決めているとのこと。真核細胞ならば「運動、Ras-like G protein」とくればアクチンの関与を想像するのですが、細菌の場合はどうなんでしょう?
29(16)-p2841: C末端にある領域がどのようにALSを引き起こしているか? Fig. 1を見て「NLS(核移行シグナル)じゃないの?」と思ったのは私だけではないはず。病気の原因究明ということで新しいのかな?

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