2011年2月7日

Nature(吉住さん)Vol. 468, No. 7327, Vol. 469, No. 7328, Vol. 469, No. 7329
p1067, p1119 : エピジェネティクスの話。BETのBRD4ドメインがクロマチンのアセチル化を認識するのを、低分子(p1067:JQ1,p1119:I-BET)がBRD4ドメインに結合し阻害するという報告。ITCで結合を測定し、共結晶を解いています。
p1129 : LeuT(ロイシン輸送体)に高アフィニティーな結合部位が1つだけあることがわかったという話(今までは1カ所か2カ所かで議論があった)。ITCやSPAでみています。

PNAS(割石くん)Vol. 108, No. 1, 4
p61 : インフルエンザ抗菌性の疎水性ポリカチオンがみつかったという話。これでコートした面にウイルスがくっつき、とれなくなるそうです。
p91 : ミトコンドリア内にTOMで輸送される際に認識される69アミノ酸という長いシグナル配列の話。このシグナル配列をN端側、C端側の2つにわけ、役割を調べています。
p1217 : ゼラニウムの昆虫を麻痺させる原因がグルタミン酸に似た物質だとわかったという話。この物質は薬草として使われている別の植物から単離されているものと同じだった。虫が嫌がるハーブはたくさんありますが、ゼラニウムの一種には蚊除けとして売られているものもあるみたいです。

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