2008年 11月4日
伊藤さん
Nature Vol.453#7198, Vol.454#7202, Vol.455#7215

ナメクジウオのゲノムを解読したという報告があり、そこから遺伝子配列にある特定の配列が脊椎動物と共通の配列が見つかったそうだ。またナメクジウオは以前から脊椎動物の原形として進化に関する学術において重要な位置づけにあるとし色々議論されてきたそうだ。ナメクジウオ自体が普段よりなじみが少なく詳しい事を知らなかった事もあり、今回のナメクジウオに関する報告は僕の中で一番興味のそそられる話でした。

大野さん
PNAS Vol.105 No.30

Helicobacter pyloli由来のMotB-cの結晶構造、及びMotB-cとNAM(N-acetylmuramic acid)とのcomplexの結晶構造を解いたという報告がありました。OmpA-like protein(特にPal)がPGと結合している思われる部分と、今回解かれたMotB-cのPGと結合していると思われる部分の構造が似ており、機能が異なるタンパクではあるがPG結合の様相は似ていると考えられるようです。自分の研究テーマに関連する論文で以前チェックしたのですが、小嶋先生のもとで解かれたサルモネラ由来のMotB-cの結晶構造を解いたという話と今回の論文とあわせて、今後のために役立て糧としたいなと改めて思いました。

陽子さん
Cell Vol.134 No.4

プリオンの感染に関するお話がありました。マウスの病原性タンパクPrP^sc を、ハムスターの正常なタンパクPrP^c に導入し、またその逆バージョンも行い、PMCAと呼ばれる実験系を用いて、感染効率を調べたという報告がありました。また異種間の感染より、同種間の感染の方が感染効率が高いそうだ。実験系がややこしく難しい印象を受けました。




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