朱さん Nature 7413&7419&7420
7413
Antibiotics in early life alter the murine colonic microbiome and adiposity
抗生物質の存在下では、微生物に吸収されていたはずのアミノ酸が大腸で吸収されるため、体脂肪が増大するという論文でした。骨のミネラル吸収量が最終的に変化しなかったのが不思議です。抗生物質による殺菌が済んだからということなのでしょうか。
7419
Caspase-11 increase susceptibility to Salmonella infection in the absence of caspase-1
カスパーゼ11は、カスパーゼ1が存在しない条件ではサルモネラの感染を逆に助けてしまうという論文でした。カスパーゼというと、アポトーシスに関する因子、という印象が強いのですが、カスパーゼ11単独だとアポトーシスを抑制するような現象が起きているのでしょうか。その辺りをどう解釈しているのかが気になりました。
7420
Melanomas resist T-cell therapy through inflammation-induced reversible dedifferentiation
癌細胞に対してActによる治療を施すと、一部の癌細胞は表層の形を変化させ、耐性を獲得してしまうという論文でした。原因となるTNF-αがどのように作用しているのかが気になりました。表層と相互作用するのか、それとも細胞が取り込んでその結果として構造が変化するのか。