Nature #7392(4/5)
1. ダイニン特異的なインヒビターを見つけたよという論文でした。Headghogを阻害する因子を探したところ、HPI-4が取れてきました。このHPI-4によって繊毛形成が阻害されます。それはSHhに依存して集まるGli2の輸送ができなくなったことによるもの、つまりダイニンによる輸送が阻害されたことによると考えられます。このことからHPI-4がダイニン特異的なインヒビターであることがわかりました。
Nature #7393
2. UVR8の構造を解いたという論文です。UVR8は補因子がないのにも関わらず、UVBに吸収波長を持ちます。普段はトリプトファンを多く持つ界面でcharge interactionによりダイマーを形成していますが、UV照射によりこのダイマーinteractionが壊れモノマーになり機能するようになります。
3. CheY-Pの濃度は細胞ごとに異なるにも関わらずモータは非常に狭い域に高感受性を示すことが知られていました。今回CheY-Pの濃度の減少とともにFliMの濃度が増加することがわかりました。つまりFliMの増加によってモータの感受性を高めていることがわかりました。大きくなったCリングが観察されると面白そうですね。
Nature #7394(4/19)
4. ダイニンのモータドメインの結晶構造を解いた論文。この結晶構造によってダイニンの動的機構への道が開けたのでは!?にしてもダイニンって不思議なタンパク質ですね。
6. ピロホスファターゼの結晶構造を解いた論文。今までよくわかっていなかったプロトンの輸送経路などが明らかになりました。外から内へのプロトン輸送は厳密に制御されているようです。
Nature #7421
7. アゴニストがついた状態でニューロテンシン受容体の結晶構造が解けたという論文。これまで考えられていたものとは異なるGPCRとの結合様式を取るそうで、今後創薬への応用が期待できます。