2014年10月20日

Science 平田さん
Vol344 #6191
page1500-1503
メタンの生成温度を調べた研究。自然環境に存在するメタンには同位体が存在し、その存在比率からメタンの生成温度を算出する事が出来るようだ。今回の研究からこの計算値と実際の生成温度に相関性がある事が示された。この研究成果は燃料であるメタンの存在位置を探す上で役立つのかもしれない。

Vol345 #6192
page94-98
酵母S. cerevisiaeと緑藻C. reinhardtiiが遺伝的な進化に頼らず、環境変化に応じて相利共生の関係が成り立つことを示した話。藻類が菌糸にくっつき、膜を薄くする事で、酵母から炭素源(CO2)を獲得できるようになっていると考えられる。

page50-54
Rasのヌクレオチド交換因子(GEF)であるSOSのGEF活性を解析したという話。Rasが結合した脂質二重膜にクロムで2µm格子状の仕切りを作り、SOS1分子当たりの活性をGDP-488の蛍光がなくなるのを見て活性測定していた。SOS活性のあった格子が蛍光観察ではっきり分かったので、この手法は色々応用できそうだと感じた。

PNAS 堀田くん
Vol111 no.35
12883
Shewanella oneidensis MR-1の電流発生に用いられるnanowireはPiliではなく外膜成分で成り立つことが分かったという話。図を見る限りではNanowireは極に形成されている菌が多かったが、形成位置はどうやって制御されているだろうか。

12877
B. subtilisにおけるchromosomeの分配が、C. crescentusE. coliにおける分配の特性を組み合わせた様な方法で行われている事が分かった話。蛍光ラベルをしたのがori, ter, ±87°, ±120°というように減らすことでgrowthが良くなった事で、実験成功に繋がったらしい。

Vol111 no.36
13187
Staphylococcus aureusから見つかった新しいセリンプロテアーゼインヒビターは、共有結合でなく水素結合?でプロテアーゼに結合するのが新しく分かったことであるという話。構造的にはどれくらいユニークなタンパク質なのかが気になった。

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