2015年4月13日

小嶋先生 Nature

1) シロイヌナズナのsecondary cell wall合成における遺伝子のネットワーク制御についての論文。転写因子の大本がE2Fcであり、その濃度を制御することによりパルプとして使用されるsecondary cell wallの合成が制御されている。

2) バクテリアの自己免疫に関与するCRISPR-Cas9が、今までよりも効率がよい大量発現系が確立できたので、今後より発展していきそうという話。ざっくりと聞いた感じ面白そうなメソッドであるので、自分でも読んで理解を深めようと思う。

3) ドロソフィラの足の形成について、アポトーシスとミオシンが関与することにより凹む力が発生するため、足の指が形成されているという話。

4) 人間のcytoplasmic dyneinの構造が明らかになったという話。既に違うモデル生物で分かっていることなので新鮮さはないと感じた。

郷原くん PNAS

1) カンジダ菌のバイオフィルム形成に重要な多糖を同定し、細胞外に分泌された多糖がバイオフィルムの形成に関与しているという話。

2) サルモネラ菌のSPI1ニードルの長さをinvJが制御しているという話。FliKのニードル版でPNASに掲載されていて驚いた。

3) マイコバクテリアのプロテアソームPrcAB complexである20S CPが、folding proteinを基質とした時にはMpaと結合してopen状態になって分解する。また、unfolding proteinを基質とした時には今回見つけたPafEと結合してopen状態になって分解するのではないか?という話。

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