(1102)Charpentier et al.
植物と根粒菌のCaイオンに依存した細胞間コミュニケーションに重要なchannelを同定した。channelの制御がどのようになっているかまではわからなかったが、今後解析が進めば土壌の改良や効率の良い窒素固定方法の開発につながるかもしれないことを期待する。
(1105)Ghssein et al.
黄色ブトウ球菌の金属イオンの取り込みにかかわる因子を解析した。因子の生合成に関わるタンパク質やtranspoterの機能を阻害することができれば、抗生物質や食中毒の治療薬として利用できるのかもしれないと感じた。
西野さん(PNAS #6274)
(8188)Cocozaki et al.
リボソームrRNAの塩基の置換変異による抗生物質の結合への影響を構造学から議論している。翻訳を阻害する抗生物質が塩基置換により本来結合できる位置に結合しにくい/できない状態になっていることが明らかになった。この状態のリボソームrRNAに結合する化合物を発見できれば、耐性専用の抗生物質が開発できないであろうか?
(8296)Garcia et al.
mycobacteriaの細胞間コンタクト依存生育阻害因子の解析を行った。生育阻害にかかわる因子は近縁種で相補できることも明らかになった。これを用いることで生育したい菌のみ培養することはできないだろうか?