(1)Peng et al. Structural basis for the gating mechanism of the type 2 ryanodine receptor RyR2
豚の心臓から精製したRyR2(Type2リアノジンレセプター)の構造を電顕で4.4オングストロームの分解能で解析しました。
Ca2+の有無でopenとclosedの構造比較をして、gatingのメカニズムについて議論しているようです。
精華大学のグループの成果。研究の推進力(スピード)がすごいですね。見習いたいところです。
(2)Gray et al. Intercellular communication and conjugation are mediated by ESX secretion systems in mycobacteria
マイコバクテリアの分泌系(T7SS)が、接合に関わっているという話し。複雑でわかりにくいのだが、donarとrecipientで必須な因子が異なるらしい?
そんなわけで、細胞間のコミュニケーションに分泌系が働くというまとめ方にしている。
内容というか結果自体はそんなたいした話しに思えませんでしたが、上手くまとめたということでしょうか。
(3)Rangain et al. A secreted bacterial peptidoglycan hydrolase enhances tolerance to enteric pathogens
C. elegansの腸内で、Enterococcus faeciumの分泌するSagAという蛋白質がサルモネラ菌の病原性を押さえるという話し。
SagAのペプチドグリカン分解活性、医療面でも応用が考えられますが、基礎科学の面でも応用できるのではないかと思いました(リゾチームの代わりにとか)。