水野さん: Nature
 3つの論文を紹介してくれました。肥満を調節するレセプターが見つかったという話で、GDF15という増殖因子のリガンドに対して、脳に発現しているGFRAL(GDNF-family receptor α-like)が同定されました。ネーチャーMedicineに同様な論文が3報同時に発表されているらしいです。CRISPR-Casの論文は、第一回岡崎賞の受賞者であるFeng Zhangさんところからの報告です。腸に住んでいる菌が塩の取ることで変動して、それが血圧の上昇に関与しているという怪しい話がありました。

寺島さん
 PNASは数が多いので選ぶのが大変です。6つの論文を紹介してくれました。イソギンチャクのToll様レセプターの病原体検出については、面白いですが、多剤排出ポンプのMacB ABCトランスポーターの構造の話の方が心引かれました。責任著者のKoronakisさんは、Colin HughesさんとAcrABの構造解析をやっていて、昔ケンブリッジに行ったときに会って話をしたことがあります。岡山大学の表さんの名前の入った、骨粗鬆症治療薬として開発されたクロドロン酸(Clodronate)、神経因性疼痛や炎症性疼痛に効く仕組みを明らかにしたという論文も紹介されました。宮地さんと森山さんが責任著者として、多くのグループの共同研究として発表されました。去年の生化学会で宮地さんの話を聞いたように思うのですが、良く憶えていません。

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