平子さん
Nature, vol542, 7641, 7642
#7641, Jarvis et al; キヌアの全ゲノム配列決定。最近、一部で人気のスーパーフード、キヌアのゲノムを決定した研究。キヌアは南米原産の植物で、標高0-4000m、気温-4-38℃、乾燥条件でも生育する植物で栄養価が非常に高い。そのため食糧危機を救う可能性が期待されてきた。問題点は、苦いことで苦みを抜くために大量の水と労力が必要らしい。苦みはサポニンによって生じている。苦くないキヌアと比較すると、サポニン生合成経路は保存されている一方、それの発現にかかわる転写因子にスプライシングバリアントができていた。ただ、苦くないキヌアは虫や鳥に食べられるので、痛し痒しらしい。

小嶋さん
Science, 6331, 6341, 6354, 6364
#6331, Luca et al; Notch1とJag1の複合体構造。Notchシグナルは発生に関わる転写因子を出す膜受容体である。相手細胞上のパートナーと結合すると、Notchの細胞内ドメインの転写因子が解放されて、シグナルが下流に伝わる。その複合体の構造解析を行い、相互作用がキャッチボンドと呼ばれる様式であることを示した。キャッチボンドとは、相互作用した後、テンションがかかると結合親和性が高くなる結合様式のこと。例えれば、つり革を握っていて、電車が急発進するとぎゅと強く握るようなもの。この論文では、カバーガラス上にJag1を固定して、Notch1を発現する細胞と相互作用させたのち、ガラスを動かしてテンションを与え、シグナルの活性化を調べた。

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