岩月さん発表 Nature #7709, #7710, #7711
#7709, Deneka et al,
容積感受性陰イオンチャネルは、LRRC8(leucine-rich repeat-containing protein 8)ファミリーで、六量体である複合体を形成している。クライオ(極低温)電子顕微鏡法とX線結晶学の手法を用いて、構造を決定したという紹介。容積感受性陰イオンチャネルのこれまで知られていなかった構造とその陰イオン選択的透過の機構を明らかにしていると主張しているが、構造決めてもどのように容積感知をしているのかよく分からないという印象。

#7710, Wang et al,
哺乳類では、睡眠・覚醒のサイクルは不断の睡眠恒常性動因により駆動される。日本人で睡眠物質を発見した筑波大学の柳沢らのグループの仕事で、睡眠要求について異なるマウスモデルを調べ、リン酸化プロテオームを行い、睡眠に関係すると思われる分子的シグナル伝達を調べた仕事。リン酸化がどのように睡眠と関わっているかは今後の課題だと思いました。

#7711, Pushkarev et al,
ロドプシンは、生物に重要に光受容膜蛋白質であり、タイプ1(微生物由来ロドプシン)とタイプ2(動物由来ロドプシン)の2つの異なるファミリーから構成される。機能的メタゲノム解析を用いて、タイプ1ロドプシンから遠く離れた、新規ロドプシンを発見し、それをヘリオロドプシンと名付けた。イスラエルのグループが遺伝子を見つけて、名工大の神取研がタンパク質の解析したという論文。実際に神取先生との共同研究に参画している岩月さんが、神取さんてすごいんだ!との感想。

三野さん発表 PNAS Vol.115 #25, 26
ウイルスに関する論文の発表が2つ。すみません。どちらも私の興味ではありませんでした。

#26, Zheng et al,
ペプチドグリカンは細菌細胞壁の主な構成要素であり、細胞内の高い膨圧に起因する機械的ストレスから細胞を保護している。好熱性真正細菌Thermosipho africanus由来のMurJの構造は昨年NSMBで報告されている。今回、大腸菌由来の脂質IIフリッパーゼのMurJの結晶構造を明らかにしたという報告です。変異体などを作成して構造と機能の議論をしています。著者に私達の研究室にも来たことのあるThomas BernhardtさんやVibrio研究の大御所のJohn Mekalanosさんが入っています。

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